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マディソン突撃レポート!
Madison's report!

19 ベロドロームを激走!

マディソン(メッセンジャー)
アメリカ・クリーブランドで体験した自転車ニュースの第2弾。 ローカルの自転車師匠がおすすめしてくれた「クリーブランド・ベロドローム」は、地元で初めてのトラック施設! バンクを走るには「Track101」という初心者向け講座を受ける条件があり、さっそく参加してみた。

ちょっとさびれた駐車場みたいな広いアスファルトの敷地に、メタルフレームのバンクがそびえていた。 それが「クリーブランド・ベロドローム」。 事務所に入ると、ボランティアスタッフが、前夜に何者かに侵入された室内を片付けたり、お金の確認をしたりと慌ただしい雰囲気。 そんな中、スタッフが私にぴったりサイズの、きれいなカーボンピストを取り出してくれた。 講座を待つ間、別のスタッフが設立の経緯を説明する。 2012年8月にオープンしたこの施設は、150人のボランティアスタッフが協力してできたこと、企画や資金集めに5年かけ、ようやくトラックが走れる状態になったことを聞かせてもらった。

さあ、3人の生徒が集まりバンクに入場! インストラクターのフレッド先生がユーモアを交えてトラックの特徴を紹介する。 一周166mの非常に短いバンクで、角度も17°、27°、50°とそれなりに高い。 そのため最低時速は27km以上出さないと危ないと教わる。 レクチャーが終わると、さっそく実践。 まず、バンクの平らな地面に固定ギアで自転車を止める練習からスタート。 次に平らなレーンを走り、ストレートだけはバンクを走る練習。 先生は走り方をチェックし「そこ、ひじで出すシグナルを忘れたよね。しっかりしないと危ないよ」と注意してくれる。 30周目でやっとコーナーを一周走らせてもらった。すると10周も走れない。 短距離を全速力で走るので、呼吸困難になるほど疲れてしまうのだ。

水分補給の休憩にバンクから下りると、みんな笑顔。 バンクは初めての人ばかりだけど、楽しそうな“バンク中毒顔”になっていた。 受講料無料、使用料は大人1日15ドル、18歳以下は無料。 バイクのレンタルは1台10ドル。 誰でも使えて、サイクリストにとっては夢みたいなところ。 近所の治安はよくないけど、クリーブランドのスローガン「You gotta be tough」にも当てはまる施設だ。

(本紙掲載 2013年12月19日)


思いっきりペダルをこぐマディソン。傾斜はテープで色分けされ、下から17°、27°、いちばん上のブルーは50°の急勾配。