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ガールズ&バイクス
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08 グアテマラの旅

タクヤ(メッセンジャー&自転車屋)

グアテマラに自転車レースに行ってきました!いまだ興奮さめやらぬ状態なので今回はそのお話。

グアテマラはアメリカ合州国の南、メキシコの南東隣の国。南米ではなく中米です。 マヤ文明が栄えたのもこの国です。 コーヒー産地としても有名です。 日本ではなぜかジャマイカのブルーマウンテンの評価が高いのですが、実はグアテマラのレベルの方が高いようです。 (ちなみに世界最高級のラム酒もグアテマラ産)というわけで、コーヒー焙煎家の大宅 稔さんと一緒に旅してきました。

メッセンジャーの世界大会「CMWC」が、この9月にパナハチェルという湖畔の町で開かれました。 市街地を封鎖して貸し切り、普段の配達に近い状況で勝負するという変則的な自転車レースです。 本戦1週間前の前座イベントとして、川沿いのサッカー場に競輪で使うようなトラックレース場を作ってあったのですが、パナハチェルに到着した夜が記録的な豪雨。 サッカー場が濁流に20mほど削られ、バンクも使用不能に。 これではパナハチェルに居ても仕方ないので大宅さんとコーヒー農園に向かおうとしたら、町につながる唯一の道路が崖崩れで通行不可能。 泥の山を徒歩でなんとか越え、バスに乗ったものの幹線道路が何か所も土砂に飲み込まれていて200kmの移動に半日かかったり…初っ端からトラブル連続。

でも苦労の甲斐あって、コーヒーの旅は本当に面白かった! プランデル・クヮヤボという小さな農園では農園主のトラックの荷台に放り込まれ、死火山の岩だらけの急斜面をガタゴト登ること2時間。 遠くからはジャングルにしか見えない樹々の下にはびっしりとコーヒーの木が。 山頂付近へは徒歩でさらに1時間。 時には草をかき分け、コーヒーの木のトンネルをくぐり抜け、赤土の泥に足をとられてながらも最上級の豆を見に行きました。 もはや農園見学というより探検。 ここで働く人たちは、収穫期には数十kg以上の豆を担いで登り降りしてるんだからスゴイですね。

フィンカ・エル・カスカハルという農園ではカウボーイたちに連れられ、またもや山のテッペンへ。 腹が減ったと言うとジャングルに分け入り、バナナの房を丸ごと取ってきてくれる。 絶景が広がる山頂の山小屋ではバーベキュー。 そして素焼きの壺に豆を入れ炭火で煮出す、昔ながらのコーヒーを飲ませてもらいました。

(本紙掲載 2010年12月14日)


メッセンジャー大会の会場が濁流にのまれてしまった