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ガールズ&バイクス
girls & bikes

09 ダイヤモンド フォーエヴァー

タクヤ(メッセンジャー&自転車屋)

「この連載も最終回だけど、結局なにが言いたかったの?女性もパンツをはいて、ダイヤモンドフレームに乗れってこと?」

そのとおり。 ママチャリも気楽で便利なものだけど、高価でなくても、しっかり作られているダイヤモンドフレームの自転車で走る爽快感やスピード感は別物なんです。 なぜなら、ダイヤモンドの形状はトップチューブがないものより軽く強く作ることが可能だから。 イラストを見ればわかるでしょう。 ぜひ本当の自転車を手に入れて、楽しみを知ってほしい。

「そんなに言うならダイヤモンドフレームの自転車に乗ってみるわ。どの自転車を買ったらいいの?」

身長は何cm?                         

「160cm。たしか日本人女性の平均身長だからチョイスも多そうね」。

それが、意外なことに難しいんだよ。 小さいサイズのフレームはイッパイあるけど、値段が手ごろで扱いやすくて、なにより自転車の楽しみの本質を感じられる…そんな自転車は実は珍しい。 身長が170cmあればいろいろ選べるんだけど。

「えー!?でも最近は自転車屋の店先にかわいい色の女性用自転車が並んでるし、雑誌でもいろいろ紹介してるみたいだけど…?」

連載の中でも話した通り、自転車というのは歴史的に男性の乗り物、それも白人男性の乗り物だったわけです。 白人男性にあわせて形状が決まった自転車は、サドルを低くしただけでは日本女性には合わない。 ところが、現在流通している製品は、ほとんどがそんな感じ。

「なーんだ。結局、高いお金を出しても、私向けの自転車はないってことでしょ!ママチャリでいいよ。だけど、タクヤがロードレーサーに乗って私がママチャリじゃスピードが違いすぎてデートにならないわね。残念だけどそういうことでバイバーイ」。

いや、待ってくれ。 日本女性の平均身長160cmのキミキミ!ないなら作ればいいじゃないか。 海外製品に押されている日本の自転車業界だけど、一流の自転車設計士もいれば凄腕のフレーム職人もいる。 それに素晴らしいパーツを作っているメーカーもある。 そんな人たちに協力してもらえば、君にピッタリの自転車を生み出せるはずなんだ。

次号から、日本女性のための自転車を考えるプロジェクトが始動。お楽しみに!

(本紙掲載 2011年3月25日)


ダイヤモンドフレーム
三角が2つで菱形=ダイヤモンド直線を組み合わせて作る平面形状では、三角形が一番強い。

ダイヤモンドじゃないフレーム
ここに負担がかかるため、重くて強いパイプを使わないといけない。
三角じゃないからたわむ=力が逃げる