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世界の自転車事情
The World News

01 フィンランド・ロバニエミ

text by 浦田愛香(ロバニエミ市在住)
ほぼ北極圏――氷点下の自転車事情

フィンランド北部、北極圏から8km南に位置するロバニエミは、ほぼ半年の間雪に覆われ、−25℃以下に気温が下がる日もある極寒の地。そんな土地の冬の自転車事情はというと。意外にも多くの人が自転車に乗っていて、地元の人のたくましさに驚かされる。

ロバニエミの歩道と自転車道は共用で、モペットも走れるほど幅の広い道が多い。雪が降ると、除雪車がひっきりなしに道を整備してくれるので、広い道では氷のように硬く踏みしめられた雪の上を走ることになる。

でもやっぱり危ない道も多い。雪にタイヤが埋まりハンドルをとられたり坂道でスリップしたり、どろ除けとタイヤの間に雪が詰まってタイヤが動かなくなることもある。気温の高低差が激しく、プラスに上がると悲惨で、雪や氷が解け出し、街中が水をぶちまけたスケートリンク状態に…。こうなるとかなりのツワモノでないと自転車に乗るのは無理だが、やっぱりそれでも自転車は走る。

この環境で防寒性の高い上着などを着用するのは基本だが、特徴的なのは競輪選手がかぶるようなデザイン性のあるヘルメットを大人も子どもも結構かぶっているということ。雪のシーズンだけではなく、夏に着用している人もよく見かける。これは規制があるわけではなく、安全のために自主的に行っているそうだ。ブレーキ操作はペダル式のものが多いが、これはハンドブレーキは凍って利かなくなるからだ。そしてタイヤはやはり、溝が深いものが多い。

冬は修行のような自転車事情だが、これを乗り越えると、広いサイクリングロードをゆうゆうと走れる、天国のような季節が待っている。

(本紙掲載 2009年3月28日)


溝が深いタイヤの使用率は半分くらい? 男の子たちの自転車に多い。
冬の間、使用されず屋外に出されたままの自転車たちの姿も…。
車道と同じくらい広い歩道兼自転車道。横断歩道のストライプも車道と歩道の段差も、冬は雪に覆われ判断できなくなるため、数多くの標識が立てられている。
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