back number

中国国旗

世界の自転車事情
The World News

02 中国・北京

text by 渡邉純子(2008年まで北京市在住)
オリンピックの前と後で変わった
北京の自転車事情

中国語で自転車は「自行車 ヅーシンチャー」、地方によっては「脚踏車 ヂャオターチャー」。自転車乗りがたくさんいる国といえば中国・北京を思い浮かべる人も多い。

しかし2008年のオリンピックの前と後で街は大きな変貌を遂げ、街の中心に近づくほど自転車に乗る人は少なくなった。

交通機関が発達し、自家用車が増えた。バスや地下鉄の路線が増え、オリンピック開催の少し前に運賃が半額以下になってから、利用者が格段に増えた。ただし便利になったものの、ラッシュ時には大渋滞が起きるようになり、改めて自転車に乗る人が増えてきたのも事実だ。ほとんどの人がママチャリタイプでスポーツタイプはあまり見かけない。

昔ながらの道「胡同 フートン」や大学が集まっている所では変わらず自転車が走っているが、ここ数年で時速30キロが出る電動自転車が増え、街の至る所をブイブイ走っている。自転車よりも楽で、価格も年々下がっているので今後も増えていくだろう。

反対に見かけなくなって残念なのは独特な恋人乗り。荷台ではなく前のフレームに彼女を横乗り(編注:体は彼向き)させ、運転する彼の両腕に守られる接近スタイル。初めて見た時は衝撃を受けたが彼らにしてみれば近くで話しができるという、とても単純で若さに溢れた理由から生まれた乗り方であった。

また雨の日にはポンチョタイプの雨ガッパが主流だが、自転車が減少していることから購入するなら今だろう。この雨ガッパは帽子のつばまで一体になっていて、着ている姿は、まるでてるてる坊主を連想させる。こんなのんきな雨ガッパで、混沌とした街並を走る光景を見られるのは今だけかもしれない。

(本紙掲載 2009年6月25日)


大学街の「五道口」にて。歩道と自転車専用道路(電動自転車、三輪車含む)は分かれている。場所によっては馬車も自転車専用道路を走る。
荷台付き三輪車の通行規制をよく見かけるが、これは渋滞と路上での違法販売対策のため。
胡同でひときわ浮いていた電動自転車。独特なセンスでカゴに造花が装飾されている。
ほかの国に行く
マレーシア メキシコ ドイツ アメリカ マレーシア ドイツ デンマーク アメリカ インド フランス イギリス ドイツ

オーストリア カンボジア ニュージーランド ハンガリー デンマーク オランダ タイ イギリス 中国 フィンランド フランス