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世界の自転車事情
The World News

06 デンマーク・コペンハーゲン

text by 佐藤知久(京都文教大学教員)
専用道だけじゃない。
デンマークの大人な自転車環境

コペンハーゲンは「世界一の自転車都市」そして「エコ・メトロポリス」を目指している。 すでに通勤通学者の3割は自転車を利用し、市内には自転車専用レーンがはりめぐらされている。 だが、彼らはその先を考えている―それは、「より安全」で「快適な」道路環境をつくること。 これは、「A campaign for better behaviour in traffic」と呼ばれている。

ただ自転車を利用しようといっても、それだけで利用者が増えるわけじゃない。 歩道を歩く人たちや、自転車乗りのケガを減らすには? クルマも人もいる路上で、よりスムースに自転車が走るには? 安全性と快適さを向上させるための、ハードとソフトを一体化させた具体的な工夫が、ここでは試されているのだ。

実際に自転車でコペンハーゲンを走ってみると、とてもわくわくする。 もちろん自転車専用レーンというハードはすばらしい。 でも大事なのは、そこをみんながどう走っているか、あるいは歩道でどう自転車を扱うか。 つまり、彼らの走り方や停め方だと思う。 それが「安全性」と「快適さ」、そして「自転車に乗るのは普通のことだ!」という感覚に直結してくる。

たとえば、まわりを走っている自転車との距離の取り方。 密集してきた時は速度を一定に保つ。 自転車専用レーンの右側を1列で走り、速い人のために左側をあけておく(クルマの追い越し車線と一緒)。 曲がる時に手信号を出すだけでなく、停車する時も、片手を小さく挙げて合図する。 そして、横断歩道や歩道ではみんな必ず下車して、自転車を押して歩いている!

普通のおじさんおばさんが、普通にこうやってるのが、かっこいい。 彼らはコペンハーゲンの街を、大人として堂々と自転車に乗っている。 僕らもその道に、ぜひ続きたい。

(本紙掲載 2010年6月4日)


コペンハーゲン中央駅前の大通り、朝の通勤風景。大人な自転車乗りたちがかっこいい。
歩行者と共用する空間では、自転車を降りて歩きます。
郵便局の実用車。停車時に前カゴを支える補助輪付き。
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