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世界の自転車事情
The World News

10 オーストリア・ウィーン

text by 市田康美(雑貨屋Swimmy店長)
駐輪ラックまでかっこよくて斬新な
古都・ウィーン

今年の3月に買い付けで訪れたオーストリアの首都ウィーン。 中世からの名建築が残る歴史的な街並みに、自転車が見事に溶け込んでいた。 街を歩いていて驚いたのは自転車マークの多さ。 ウィーンの街なかは、ピクトグラムと呼ばれるシンプルな絵文字が至るところにあり、路面や看板、信号などで頻繁に自転車のピクトグラムを目にする。 それだけでも、自転車政策が進んでいることがうかがえた。

旅行者向けのレンタサイクルも充実している。 赤いピクトグラムが目印のレンタサイクル「Citybike」は、フランスの「Vélib」と同じ方式で気軽に借りることができる。 規模はVélibの20分の1程度だが、ステーションは旧市街を中心に約80か所設置されていて、1,200台以上がスタンバイしている。

自転車は主に車道を走る。 シュテファン大聖堂やシェーンブルン宮殿、オペラ座などの前を通り、貴族が馬車で走っただろう趣のある道を、 自転車で颯爽と駆け抜けるのはとても気持ちがいいものだ。 自転車専用道はドナウ川沿いを中心に充実しており、既に1,100kmが整備済み、今後も延伸予定だそう。 観光に訪れたベルヴェデーレ宮殿では、バネに似たシルエットのかっこいい駐輪ラックを見かけた。 バロック建築の宮殿とフランス式庭園のゴージャスな雰囲気を壊すことなく駐輪ラックの機能を十分に果たしている。 シンプルでありながら機能美も感じさせるデザインにウィーンらしさを感じた。

さらにオーストリアは8か国に接しているため鉄道網が充実していて、ドイツやハンガリーなどの隣国へ、国境をまたいで輪行する楽しみがある。 自転車をたたまず持ち込める車両も完備しているので、ウィーンを拠点に多彩な自転車旅のプランが組めそうだ。

(本紙掲載 2011年6月14日)

ウィーン
ベルヴェデーレ宮殿の庭園前で見かけた自転車ラック。シンプルイズベスト。 ウィーン
ウィーン市内で見かけた自転車のピクトグラム。 ウィーン
観光案内所でもらった南部ケルンテンのアウトドアマップ。東アルプスの自然を満喫できるサイクリングルートやMTB公園を掲載している。
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