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世界の自転車事情
The World News

12 イギリス・ロンドン

text by 藤山 拓(ロンドン大学講師
オリンピックに向けて変化いちじるしいロンドンの交通事情

ロンドンオリンピックまであと230日を切った。 市内のあちこちでは、オリンピックに向けての準備が進められている。 オリンピック車両専用レーンの設置を始めたり、初めてロンドンに来る人が迷子にならないよう、あちこちに案内地図板を立てたり。

自転車といえば、2010年7月から始まったレンタサイクルは、同年12月には会員登録をせず利用できるようになり、観光でロンドンに来る人も気軽に使えるようになった。 初めて通る道や、予想以上に頑丈なレンタサイクルに最初は戸惑うかもしれないが、自転車用案内表示やスマートフォンのGPS機能を頼りに、クルマがあまり通らず自転車向けとして指定されている裏道をゆっくり走るのは、ロンドンっ子の生活を垣間見ている気がしてなかなかおもしろい。 もっとも、同じ左側通行同士といえど、国が違えば交通ルールもやや異なるので、注意が必要だ。

また、サイクル・スーパーハイウェイといわれる自転車レーン路線の整備も進んでいる。 放射状に伸びている12の路線を整備し、郊外から市中心部の職場まで直接、自転車で通勤してもらおうというもの。 渋滞で停まっているクルマを横目に自転車専用レーンをすいすい走るのは気持ちがいい。

国や市が実施する自転車推進施策に合わせて、職場に駐輪スペースを設置する会社が増加、自転車通勤する人も目に見えて増えてきた。 ちなみに私の職場の同僚にも、毎日片道45分かけて自転車通勤している女性がいる。 聞けば、電車を乗り継ぐと満員かつ1時間以上かかり、しかもよく遅れるので、自転車が一番便利で時間が読めるとのこと。 「ただ、天気が読めないのよ」というのは、冬場は曇りと小雨が多く、霧の都とも呼ばれたロンドンの宿命か。春が待ち遠しい。

(本紙掲載 2011年12月15日)

ロンドン
車道にペイントされた「サイクル・スーパーハイウェイ」の案内標識。「CS8」はルートの略称で、ロンドン南部のワンズワースから中心部のウェストミンスター寺院まで約8.2kmを結ぶ。交差点の立て看板には「ウェストミンスター寺院まで14分」と表示があり、わかりやすい。 ロンドン
レンタサイクルは貸出場所でクレジットカードを使って料金を払う。機械の案内は日本語表示にも切替可能。車道左端の青色ペイント部分が自転車専用レーン。
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