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世界の自転車事情
The World News

14 インド・プリー

text by 佐藤文絵(ライター)
屋台のチャイとほぼ同額!
住人気分で街を走れるインドのレンタサイクル

友を訪ねて、インドはオリッサ州のプリーという町に1週間滞在しました。 ああプリーね、と思った人はかなりのインド通に違いありません。 ベンガル湾に面した海沿いの町で、愛くるしいヒンドゥー教の神様・ジャガンナートをまつる大きな寺院があり、巡礼地としてインドではよく知られているようです。

さて自転車。インドではふつうの自転車だけでなく、お客さんを乗せて走るサイクルリキシャや、大きな荷台付きの三輪の改造車、ジュース屋台、結婚式のド派手な花婿行列まで、自転車が日常生活のあらゆる場面で活躍しています。

ある日はレンタサイクルを借りてポタリングを楽しみました。 プリーにおけるレンタサイクルは観光というより市民の足。 料金は1時間5ルピー=約7.5円、屋台のチャイの値段とほぼ同じです。 ちょっとオートリキシャに乗ろうものなら50ルピー。 新車の自転車は5,000ルピーくらいとのこと。 レンタサイクルはだいぶ割安感があります。 自転車はかなり使い込まれた実用車で、不安に駆られる見てくれなのですが、少ない道具を駆使してばっちり(?)整備してくれました。

道はがたがた、クルマとオートバイとリキシャと牛と人間にまみれてなんとか運転する感じなので、なかなかスリリング。 お尻はすぐに痛くなります。 それでも自転車で町を走ると、旅人から住人の気分になるのが不思議です。 自転車ですれ違う人ににっこり笑いかけてみると、100%こぼれんばかりの笑顔が返ってきて、とても幸せな気持ちになりました。

ところで今回、制服姿の自転車女子を多く見かけました。 たずねてみたところ、女子の進学率向上のために、州政府が通学用自転車をプレゼントするプロジェクトがあるそうです。すてきな計らいですね。

(本紙掲載 2012年6月14日)

プリー
神様へのお供え物を入れる器をつくる「陶器村」にて。おじさんの乗っている自転車は、プリーでもっともよく見かけるタイプの頑丈な実用車。牛はいたるところで自由に過ごしている。 プリー
ブレーキなどの整備を終えて、オイルを注しているレンタサイクル店のアパラオさん。扱う自転車は、使い込まれた実用車から、マウンテンバイク風の新車までいろいろ。どれに当たるかは、時の運。
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