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世界の自転車事情
The World News

22 マレーシア・クアラルンプール

text by 柳澤順子(クアラルンプール在住)
クルマ社会のマレーシアで
サイクリストを熱烈歓迎!?
クアラルンプールの最新事情

「スコール、灼熱、パンク…。憂い多きクアラルンプール(以下KL)のサイクリストがほっこりできるカフェ、それが 『The Grumpy Cyclist(=ご機嫌ななめなサイクリスト)』なんです」と、オーナーのアレックスさん。 シャワールームとワークスペースを併設したこのカフェは、今年1月、郊外の閑静な住宅地タマン・トゥン・ドクター・イスマイル(TTDI)にオープンしたばかり。 近くに広がる自然豊かな公園で、ひと汗流したサイクリストやジョガーたちが、仲間や癒しを求めて集う新スポットだ。

クルマ社会のマレーシアでは、一般道や公園、山道でのツーリングが主流。 熱帯気候のため、夜明けか夜がツーリングのピークタイムとなり、安全面からグループ走行が一般的だ。 アレックスさんはマレーシア縦断や、豊富な海外レース経験を活かし、毎週20〜30kmのツーリングを主催する先駆者でもある。 「平日夜は仕事終わりのグループツーリングの集合場所として、休日は公園内でのサイクリング帰りの家族連れが多いですね。 年齢、人種、宗教、職種もさまざま。 だけど、みんな自転車が大好きな仲間なんですよ」とアレックスさんは微笑む。

ケルンでよく見る光景は、右折・左折時の手信号である。 これが律儀に守られているところが、自転車への意識をうかがわせる。 ドイツでは小学校で特別授業が実施され、その日、生徒は自分の自転車を学校に持ち込んで、教習を受けるのだそうだ。

そんな自転車カフェの登場に加え、自転車天国イベントも増えてきた。 KL郊外に位置するショッピングモール「Publika」では2012年から毎週日曜の朝に敷地内の車道を開放、レンタル自転車で走れるようにした。 また、今年からKL市内で始まった毎月第1日曜の「Cycling Day」では、KLの主要幹線道15か所でクルマの通行止めを行って自転車と歩行者に開放し、総距離6kmにわたり安全に走れる場所を提供している。 レースやイベントも各地で毎週開催されるなど、国をあげての自転車熱は、まだまだ上昇しそうだ。

(本紙掲載 2014年6月17日)

マレーシア
サイクルカフェ「The Grumpy Cyclist」。サイクリングに関連したネーミングのメニューが並ぶ。 マレーシア
自転車用の工具が自由に使えるThe Grumpy Cyclistのワークスペース。食事もできる。 マレーシア
ショッピングモール「Publika」の車道開放は毎週日曜の朝7時半〜10時。子どもを含め約200人が1.2kmの周遊を楽しむ。
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