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マディソン突撃レポート!
Madison's report!

02 時代はバイクダンス

マディソン(メッセンジャー)
アメリカ出身、大阪在住のメッセンジャー、マディソンのコラム。 今回はアメリカ・サンフランシスコで活動する「ザ・ディレイラーズ」のメンバーと会ってきた。

BMXや一輪車、三輪車、ホイールで作った傘、チューブ製のムチ。こんな小道具でパフォーマンスを繰り広げるのは「ザ・ディレイラーズ」。ディレイラーは「変速機」や「脱線させるもの」という意味。自転車に乗って、自転車と一緒に踊ることが彼女たちの使命。

自転車にまたがったままのダンサーをリフトしたり、火を吹く自転車でステージを横切ったり、ホイールパラソルをシンクロでクルクル回したり。そんな山場もあるものの、ほとんどは音楽に合わせて動いてるだけ。あえて言うなら、ヒップホップのセクシーダンスと中学生の学芸会を足して二で割った感じ。

バレリーナ、ブレイクダンサー、ファイヤーダンサー、曲芸師、セクシー系、なわとび系。そんな個性の集まりだけあって曲ごとに振り付けが変わり、おもしろい。エージェント・ダブルオー・ゼロ女史(注)いわく「私たちは、バックグラウンドの異なるメンバーが、各自の才能を持ち寄った集団。自転車のトリックひとつとってみても各自のスタイルがあるのがわかるでしょ?」

ストリートギャングと同じようにバイクダンスにもチームカラーがある。ザ・ディレイラーズは青緑と黒。それぞれ手作りのミスマッチなファッションをカッコよくキメている。まとまりがあるような、ないような…。タフで情熱的な女豹たち「ザ・ディレイラーズ」は、自転車とダンスを愛するダンス軍団なのだ。

2004年にポートランドでザ・スプロッツが結成されたのを皮切りに、バンクーバーやマンチェスターでも広がりつつあるバイクダンス。エージェント・カオス女史は言う。「早く日本でも誰かがチームを作るべきよ!」。

(本紙掲載 2009年6月25日)


ザ・ディレイラーズ The Derailleurs。
(注)危険な任務につくバイクダンスのメンバーはまるでスパイのように本名を使わない。