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世界の自転車事情
The World News

04 タイ・チェンマイ

text by 野島 知(チェンマイ市在住)
日本の中古自転車が
ブームの兆し

首都バンコクから北へ700km、緑の山々に囲まれた古都チェンマイ。 ここ数年、車とオートバイが溢れる街に自転車の姿がにわかに増えた。 日中の暑さが厳しいタイで、自転車はもっぱら近所をゆっくり乗るものだったが、 世界的なガソリン価格の急騰とタイ国内の健康ブームを機に、需要が高まった。

一般的なタイ製の自転車は大型スーパーで簡単に手に入るが、安いだけに長持ちしないものが多い。 本格的なMTBとなると、輸入専門店でオートバイが買えるほど高いものもある。 自転車の需要は高いが、手頃で安全なものが手に入りにくいというのが現状だ。

そんな中、日本から輸入される中古自転車が脚光を浴び始めている。 日本で一定期間を過ぎても持ち主が分からない放置自転車が業者に買い上げられ、海を渡ってタイにやってくる。 市内で日本の中古自転車専門店「マリー・サイクル・チェンマイ」を経営するミャンマー人のワンさんは、 ミャンマーを経由する独自のルートで自転車を輸入している。 こちらで一台一台丁寧に洗浄し、必要に応じて分解、再生する。 キロ単位で買い付ける自転車の中には鉄くず同然のものもあるが、使えるパーツは大切に再利用する。

生まれ変わった中古自転車は、ワンさんの店で国内製新品よりも少し高く販売されるが、安全で性能が良いと人気だ。 中古でも整備された日本製はペダルのこぎ具合、すわり心地、ブレーキの効きがまったく違う。 最近では口コミで在住日本人も買いに来て、月に平均100台近く売れるという。

ワンさんが日本の中古自転車を販売するようになって約2年。市内にはほかにも日本製中古自転車を扱う店が増えてきた。 チェンマイの自転車ブームは、日本の中古自転車とともに広がっていきそうだ。

(本紙掲載 2009年11月27日)


日本から輸入してそのまま自転車を販売する店もあるが、ワンさんの店では腕利きの整備士3人が丁寧に修理を行う。
ワンさんのショップの看板「日本の中古自転車販売します」。
昨年、ようやく市内に自転車専用レーンが登場したが、信号が少なく道路を横断するのは至難の業。
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