自転車生活はじめのヒント NO.06 ライトのアップデート

[第6回]ライトのアップデート

夏至をすぎ、暗くなる時間が早まってきた。「数年使ったライトを今年は買い替えたいけど、明るさも機能もいろいろあって迷う~。選ぶときのヒントを知りたいな」。そんな素朴な自転車生活のギモンを、この連載ではゆるーくサポート。第6回は街を走るプロ、現役メッセンジャーにインタビューして、フロントライトに求める機能を教えてもらった。

Messenger’s Eye ①
勤務日の重視ポイント

1000ルーメンのライトを使い始めて1年ほど、というジャージさん。「僕がライトを使うのは勤務後、暗くなった時間の自転車通勤がメインです。一番重視するのはバッテリー。また、勤務中もライトは常に装着しているから、取り付け後もハンドル周りがスッキリしてほしい」

CHECK ① 明るさ

「いま使っているのは、十分な明るさで照らせる1000ルーメンのライト。クルマに早く気づいてもらえる利点はもちろん、十分な明るさで前を照らすと路面状況をしっかり確認できるので、日没後も安心して走れます。
これに変える前は200ルーメンぐらいのライトを、『とりあえずクルマに気づいてもらえたら良いかな』と使っていました。夜間のデリバリーはそれほど多くないからそう思っていたけど、帰り道での安全性を優先して、より明るいライトを導入して良かったです」

上下共通デザインで、反転使用可能なモデルは、ベストなポジションにライトを取り付けできる。

CHECK ② デザイン

「勤務中の日中はライトをほとんどつけません。なので、できるだけハンドル周りがごちゃごちゃしないように、シンプル&コンパクトなデザインを選ぶことが多いです。スッキリ装着できる方が良いから、機能的な要素や、取り付け時の自由度の高さも重視します。電源ボタンなど操作しやすいデザインも大事」

上下共通デザインで、反転使用可能なモデルは、ベストなポジションにライトを取り付けできる。

バッテリー残量によって色が変わるバッテリーインジケーターを搭載した機能的なモデルも。

CHECK ③ バッテリー

「バッテリーの容量は、ライト選びの重要視ポイント。いくらルーメン値の高いライトでも、明るいモードで使える時間が短いと困りますから。理想は、ライトが一晩もつこと。その点、大容量バッテリーは長時間、明るいモードで使えて安心。最近は、コンパクトな大容量バッテリーが増えてきましたね」

バッテリー残量によって色が変わるバッテリーインジケーターを搭載した機能的なモデルも。

Messenger’s Eye ②
OFFの日の重視ポイント

「自転車に乗るとき以外も使いやすいライトはキャンプやアウトドアでも応用が効き、活用シーンが格段に広がります」とジャージさん。また、光源として非常時の備えにもなるため、使い慣れたライトがあると安心感も。「1本のライトでいろんな使い方ができます」。

アウトドアシーンでも活用

「僕の趣味は登山で、日帰りの富士山登山&ライドに一時期ハマっていました。富士山の下山中と、富士山五合目から最寄駅までのライド中に、日没~夜になることが多くて、明るいライトの携行が必須。バッテリーが長時間もつライトが1つあれば、遊びの幅も広がります

災害時・非常時の備えにも

「いつ起こるかわからない災害時や非常時、夜間の避難には明るいライトがあると安心です。自転車に乗る時以外も、“いつものライト”としてすぐ持ち出せるように充電しておけば、いざという時の備えに。サッと取り外せるマウントが採用されたライトだと、より便利」

Messenger’s Eye ③
モード切り替えを使いこなす

ライトのモードって、切り替えたことある? 明るさのレベルと点滅など、数種のモードが搭載されている商品が多い。「バッテリーが長くもつように、消費電力の少ない点滅モードから使い始め、周りの暗さに応じて徐々に明るいモードに切り替えています」とジャージさん。

ジャージさん夜ライドに使うなら、300ルーメン以上のモードと使用時間を確認するとイイよ。

編集部気になってるライトは最大900ルーメンで、ミドルモードだと450ルーメン&4時間。

ジャージさん4時間あれば、外食やカフェを楽しんだりサウナ目当ての銭湯ライドもできるね!

編集部仕事帰りや用事の後、涼しくなってから自転車でちょっと寄り道したくなりそう♪

紙面掲載日:2023年7月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です