いつかやらなきゃを「いま、やろう」に。災害への備え、できてる? 特集 防災と自転車 Workshop 1:防災ボトルを作っておこう 防災と自転車
地震、台風、山火事。増えてる災害、次はいつ起こる?誰にも予測できないからこそ、日ごろの備えが大事!そこで今回は、自転車の視点で防災を考えるお勉強企画。防災の意識を高める3つのワークショップを実践していざという時に、自転車を「頼れる相棒」にしよう。
誰にも予測できないからこそ、日ごろの備えが大事!そこで今回は、自転車の視点で防災を考えるお勉強企画。
防災の意識を高める3つのワークショップを実践していざという時に、自転車を「頼れる相棒」にしよう。
いまこの瞬間に避難できる? 自転車のチカラを見直そう
日本は自然災害大国だ。台風、集中豪雨、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が世界的にみても発生しやすいといわれる。近頃はニュースで、「命を守る行動を!」という緊急性の高い呼びかけをよく耳にするようになった。
災害は、ある日突然やってくる。いつ、どこで、どのような災害が起こるかは予測できない。できれば考えたくないけれど、「もし、この瞬間に地震が起きたら?」と、避難行動をシミュレーションしておくことは、いつかきっと役に立つ。持ち出すアイテムは? 避難所へのルートは? すべきことの優先順位は? 考えておくことはたくさんある。
今回の特集では、「普段遣いの自転車」の防災レベルを高める狙いで、大人も子どもも実践できる3つのワークショップを紹介する。災害が起きた時、一番大事なのは「自分の頭で考えて判断すること」。ワークショップを通して身につけた知識があれば、自転車で安全に避難できるし、避難所でも快適にすごせる。そして、自分や家族だけではなく、困っている誰かも助けられるはず。
「3.11」から、まもなく13年。その間に自転車も防災アイテムも確実に進化した。Eバイクやカーゴバイクがずいぶん普及したし、そういったパワフルな自転車を使いこなす人も増えた(Xtracycleに乗る筆者もその一人)。
今回、“防災”という視点で自転車の可能性を見直す中で、取材を通して「最後は、自転車しかないと思った」という話を何度も伺った。1995年の阪神淡路大震災や、2011年の東日本大震災を経験した当事者は、「被災地では、自転車が一番貴重な移動手段。公共交通機関はストップするし、道路の移動が制限され、ガソリンの供給が不足してクルマは役に立たなかった」と口を揃える。普段遣いのママチャリも災害時はヒーローになれることを、いまこそ思い出しておきたい。
みんなの防災意識をアップデート! いますぐできる3つのワークショップ
Workshop 1
防災ボトルを作っておこう
とっさの避難にすぐ使える! 500mlボトルに避難アイテムを詰めて。
Workshop 2
かんたんTIPSを実践しよう
「ハザードマップ」と「自転車ライト」 避難時に役立つ2つのヒントを実践!
Workshop 3
非常時には自転車を頼ろう
「避難」に適した自転車って? 自転車の知識をアップデート
「防災ボトル」は、防災バッグよりも軽量&コンパクトで、外出中の被災に備えるスグレモノ。ボトルに入れておく“困った時に使いたいもの”は人それぞれだけど、ここでは「自転車で移動中の被災」を想定した必需品を10種類選んでみた。100円ショップで気軽に買える商品も多いので、さっそく作ろう!
Point ① キホンの防災セット10選
「避難所で1晩すごす」想定で、500mlボトルにすべて収まる小型のグッズをセレクト。必需品のライトは自転車用を使ってね。ボトルに余裕があればマスクやカイロも入れて。❷ アルミブランケット
❸ 圧縮タオル
❹ ホイッスル
❻ アルコール消毒綿
❼ ばんそうこう
❽ 常備薬
❿ ビニール袋
Point ② コンパクトな自転車ツール
災害時に走るとパンクや故障が起こりやすい。「防災ボトル」と一緒に、最低限の自転車用ツールも常備しておこう。パンク修理のスキルは、災害時にはみんなの役に立つよ!❷ 携帯ツールキット
❹ タイヤレバー
◎もっと備えるなら……交換用チューブ、作業用グローブ
Point ③ ボトルケージに常時収納!
収納に使うボトルケージ選びでは、防災ボトルの「直径」に注意を。自転車用ボトルは直径75mmで、一般的な500mlボトルは直径65〜70mmと細め。ボトルに合うケージを選ぼう。◎ボトル選びのコツ
●フォルムにくびれがないボトルは、出し入れが楽
●ハンドル付きだと手がぬれていても、あけやすい
●使わなくなったボトルをリサイクルするのも良し
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です