いつかやらなきゃを「いま、やろう」に。災害への備え、できてる? 特集 防災と自転車 Workshop 3:非常時には 自転車を頼ろう 防災と自転車
地震、台風、山火事。増えてる災害、次はいつ起こる?誰にも予測できないからこそ、日ごろの備えが大事!そこで今回は、自転車の視点で防災を考えるお勉強企画。防災の意識を高める3つのワークショップを実践していざという時に、自転車を「頼れる相棒」にしよう。
もし暮らす街が自然災害で被災したら、自転車で走って避難できるかな? 都心部なら、地震で割れたガラスや壊れた建物で路面が荒れるかもしれない。郊外や田舎では増水で道路がえぐられたり、土砂が流れて道が荒れたりするかも。いざという時のために、普段乗る自転車を「災害対応」にしておくと心強い。
ここでは、3つの防災的アップデートをご紹介。1つ目は、「ノーパンクタイヤ搭載の折りたたみ自転車」。空気が抜ける心配がなく、災害時には移動手段として威力を発揮する。2つ目は、「USB給電できるEバイク」。災害情報を入手するのに必須なスマートフォンに、大容量バッテリーから給電できる。3つ目は、「耐パンクベルト付きのタイヤ」。釘やガラス片などを踏んでもパンクしにくい。
防災視点で大切なのは、「いざという時は、この自転車があれば大丈夫!」と思えるかどうか。災害はいつ起こるかわからないからこそ、暮らしの中で使い慣れておけば災害時に応用がきく。また、物資が不足する被災地では、故障リスクをできるだけ低くしておくほうが安心して活用できる。ぜひ“防災”視点で自転車を見直してみて!
ノーパンク×折りたたみ
移動手段を常備する
A4用紙程度のスペースに収納できる折りたたみ自転車。小回りが利く、軽量、省スペースと、緊急時の移動手段の備えに最適。チューブレスの「ソリッドタイヤ仕様」なら、ノーパンクかつ保管時の空気圧管理も不要。全8色。
CarryMe「CarryMe(ソリッドタイヤ仕様)」
137,500円 税込(Pacific Cycles Japan)
pacific-cycles-japan.com
8インチタイヤ搭載の極小径タイヤながら、高い走行性能を誇る。パンクの不安がないソリッドタイヤは内部にはウレタンを充填。
折りたたみ時のサイズは横32cm×奥行25cm×高さ100cm。部屋の片隅に置いても邪魔にならず、ロッカーに収まるコンパクトさ。
Eバイク×USB給電
移動と充電に活躍
普段遣いとしても、緊急時の移動手段としても心強いのがEバイク。中でも、BESVの一部モデルは自転車バッテリーからUSB給電が可能。災害時の通信手段としても欠かせない、スマートフォンの充電にも活躍してくれる。
BESV「PSA1」
238,000円 税込(BESV JAPAN)
besv.jp
ハンドルに取り付けられたディスプレイに、USB Type-C 2.0(CF1 LENAのみMicro-USB)の給電ポートを搭載。
USB給電可能なエントリーモデル「PSA1」は、378Whの小型大容量バッテリー(10.5Ah×36V)を搭載。最大航続距離90km。7色展開。
タイヤ×耐パンク
悪路走行に安心感を
災害時の悪路に備えるなら、普段からパンクに強いタイヤを使おう。耐パンクベルトを内蔵する「マラソン」シリーズは、タフなタイヤの代表選手! 16~29インチに対応する豊富なラインナップも魅力。
シュワルベ「マラソン」シリーズ
4,290円 税込〜(ピーアールインターナショナル)
g-style.ne.jp
耐パンクベルトが異物から保護。耐摩耗性が高く、長期間の使用にも耐える。レース用、ツーリング用などさまざまなモデルを用意。
色付きの部分が耐パンクベルト「グリーンガード」。通常(左)は厚さ3mmだが、「マラソンプラス」(右)は厚さ5mmでさらにタフ!
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