コーヒーの野点を、とことんカンタンな方法で楽しもう! 特集 「お気軽! コーヒーライド」 Lesson 1:基本の「コーヒーの淹れ方」 お気軽! コーヒーライド
「近ごろ、SNSで「#coffeeoutside」が盛り上がっていてコーヒーと自転車、どちらも楽しむライドが人気!野外でコーヒーを淹れるには、どんな道具が必要?そもそも自分でおいしくコーヒーを淹れたことがない!?自転車好きバリスタに初心者向けのコツを教わった。
野外でコーヒーを淹れるには、どんな道具が必要?そもそも自分でおいしくコーヒーを淹れたことがない!?
自転車好きバリスタに初心者向けのコツを教わった。
初心者こそドリップバッグ!コーヒー野点をカンタンに
- ゆ
- ゆるのりくん
- Y
- バリスタ・ヨコイさん
ゆ ヨコイさん、こんにちは~!今度、春のピクニックへ自転車で出かけることになったんだけど、おやつと一緒に飲むコーヒーを野点できたらいいな、と思ってて。
Yいいね~、コーヒーライド!僕もカンタンな道具を持ち運んで、自転車×コーヒーを楽しんでるよ。
ゆ さすが!それで質問なんだけど、外でコーヒーを淹れるのって難しい?
Y慣れたら簡単だけど、ゆるのりくんはコーヒーのどんなところが難しく感じてるの?
ゆ まずは「道具」かな。コーヒー豆を挽く道具とか、ドリッパーとか専用のモノが必要だと思うけど、僕、持ってなくて。
Yなるほど。自分で豆をゴリゴリ挽かなくても、コーヒーを淹れる方法はあるよ!
ゆ えっ、道具がなくてもイイの!?
Yそう。「ドリップバッグ」っていう便利なアイテムを使えばOK。これ、1杯分のコーヒー粉がフィルターに入ってて、ドリッパーも兼ねてるの。適した挽き具合の粉がセット済みだから、初心者こそドリップバッグを試してほしいな。最近はコンビニやスーパーマーケットで気軽に買えるし、自家焙煎にこだわるコーヒー専門店での取り扱いもある。
ゆ へー! じゃ、準備するのはドリップバッグとお湯とマグカップだけ?
Yお湯を注ぐための「細口ケトル」があれば、なお良し。注ぎ口が細いから、おいしく淹れるための湯量を調整しやすいんだ。量販店で1,000円台のものが入手できるよ。
ゆ ふむふむ。あと、難しく感じるのは「お湯の準備」かなぁ。外で火が使えるところって限られるから、場所選びに困る。
Yいやいや、外でわかさなくても、家で沸騰させたお湯をサーモボトルで持ち運べばOK!最近はサーモボトルの保温力が進化して、高い湯温をキープできる高機能モデルもあるから、バーナー要らずでラクチン。
ゆ ホッ。ヨコイさんのアドバイスでコーヒー野点のハードルが下がったよ~。
Yドリップバッグは日本独自のものだから使わない手はない♪自分で淹れたコーヒーと、好きなパンやおやつがあれば十分ハッピー! コーヒーライド、楽しんでね。
「ここでは『3つの基本』をおさえたコーヒーの淹れ方をご紹介。豆を挽いて淹れる場合でも、ドリップバッグを使う場合でも、基本の淹れ方は同じ。ただし、コーヒー豆と水はどちらも、新鮮なものを使うのが大前提!豆の種類や抽出道具が変われば、味わいはもちろん変わるけど、大切なのは“自分なりのおいしい”を見つけること。難しく考えず、まずは楽しみながら基本を身につけよう」
Point① 豆と水の量
コーヒー豆の量の「16倍」のお湯を使うのが基本。たとえば豆が7gなら、湯量は7×16=112g。ドリップバッグの豆の量は、袋に記載された「内容量」で確認を。Point② お湯の温度
おいしくコーヒーを淹れるために理想的な湯温は「90~96℃」。沸騰したお湯をケトルに移すと温度が下がり、約90℃になる。正確な湯温は食品用温度計で計ろう。Point③ 抽出前の蒸らし
コーヒーの味は「豆と湯の接触時間」で決まる。豆に湯をたっぷり含ませ、抽出しやすい状況を作り出すのが「蒸らし」。豆の量に関わらず、蒸らしは約30秒が最適。※記事の内容は紙面掲載時点の情報です