おやつにドリンク—日常の“使い捨て”を減らすには? 特集ごみをOFF! すてない自転車生活 前編
ごみをOFF!すてない自転車生活

「すぐに(S)できる(D)グッドな(G)選択(s)=SDGs」として、cycle的にSDGsを考える記事を特集したのは2022年の冬。SDGsは、2030年の達成を目指して全世界で取り組むべき目標だ。4年後に迫った今、みんなは一つでも行動に移せてる? 今回は、「使い捨て」にターゲットを絞った特集をお届け。使い捨てを減らす取り組みを続ける「くるん京都」の佐藤文絵さんに、すぐ実践できるヒントを教わった。

「すぐに(S)できる(D)グッドな(G)選択(s)=SDGs」として、cycle的にSDGsを考える記事を特集したのは2022年の冬。SDGsは、2030年の達成を目指して全世界で取り組むべき目標だ。4年後に迫った今、みんなは一つでも行動に移せてる? 今回は、「使い捨て」にターゲットを絞った特集をお届け。使い捨てを減らす取り組みを続ける「くるん京都」の佐藤文絵さんに、すぐ実践できるヒントを教わった。

取材協力/くるん京都 www.kurunkyoto.org

「ごみを捨てる時」の残念な気持ち

O
オスギ
S
佐藤文絵さん

O この記事は、2022年のSDGs特集をきっかけに時間をかけて企画してきました。自分でできることを考えると、断然気になったのは「包装や容器のごみ」。自転車関連アイテムの包装はプラスチック素材から紙素材へかなり切り替わっている中、ドリンクや食品のごみはプラごみが多くて。せっかく自転車は環境に良い乗り物だと言われているのに、サイクリング中のおやつやドリンクで無駄なごみを出したくないな、って。

Sそう、「ごみを捨てるのってストレス!」なんですよね。まずはその残念な気持ちに気付くことが大事だと思う。

O 今回の特集を機に、自分の習慣を変えたいんです。佐藤さんが参加する「くるん京都」はどんな取り組みを実践していますか?

S「ごみを出さない、持続可能な暮らしをしたい」をキーワードに2021年から活動しています。使い捨てのごみをなんとかしたい!と思う人たちが集まって、パッケージフリー(容器・包装なし)でのお買い物を身近にするにはどうしたらいいのか、みんなで考えて実践中です。たとえば、「くるん買い物マップ」は量り売りのお店やマイ容器でお買い物できるお店を見つけやすくする取り組み。

O へー! ごみを捨てる時の心のもやもやも、参加することで軽くなりそうですね。

Sうん。もやもやを分かち合えるのはうれしい。以前、京都市が行った調査で、プラスチックを減らすためにどうしたらいいか尋ねたところ、市民1,000名のうち半数以上が「過剰包装、個包装を減らすこと」と回答したんですね。その結果を見ると、多くの人が同じように感じているんだって実感したし、言葉にはしていないけど「プラごみを捨てるのが嫌だ」と思っている人が半分もいるんだな、ってわかる。オスギさんはこの問題、どうやったら解決できると思う?

O 過剰包装が多いから、まずは包装のあり方を見直すべきじゃないかな?

Sですよね。スーパーマーケットで買い物する時、野菜もお肉もお惣菜もおやつも、買う前から包装されたものばかり並んでる。そういう場合って、ほぼ使い捨てになるんです。だから毎日ごみがいっぱい。日本はそれが「当たり前」だけど、たとえばフランスでは野菜の包装を禁止する動きが国をあげて進められていたりします。日本にもそんな風を起こしたい!

プラごみを「買って」いる!?

O 佐藤さんはくるん京都の活動を続けてみて、実際にプラごみの量は減らせました?

S京都は有料の指定袋に入れて資源回収に出すんだけど、家族4人暮らしでひと月10リットルを1袋。便利さも必要だから、今のところ、このくらいが限度かな。ところで、下の図「Study①容器包装の使い捨て」を見てください。容器包装ごみの半分がプラごみなんです。しかも1回しか使わないのに、容器って意外と高い。タダみたいに思ってるけど、商品代に含まれているんだよね。たとえばコーヒーのカップとフタで30円近かったりする。

「カゴに容器を数種セットしてあります。いろんな容器を試すうちに、よく買うものに合わせやすい容器がわかってきた」

Oえっ、我々は容器を“買って”いるの!?︎

Sそう。持ち帰るための容器を買って、それをぽいっと使い捨て。では、どうやって使い捨てを減らすかというと、リユース、デポジット、量り売り、マイ容器…いろいろな方法がある。「3R」って聞いたことある?

Oえーっと、リサイクル(RECYCLE:資源として再利用する)、リユース(REUSE:繰り返し使う)、リデュース(REDUCE:ごみを出さない)の3つの「R」ですかね。

S正解! 3R はごみを減らして資源を有効活用するための行動として定着してきているけれど、実は「3R」にはヒエラルキーがあって、効果の大きい順に並べるとリデュース、リユース、リサイクルなんです。そして、リデュースを実践するには、最初から自分の容器を持っていく「量り売り&マイ容器」が何よりシンプルじゃない!?︎

“マイ容器”おきかえでごみゼロのお買物

text & photo by 杉谷紗香(cycle編集部)
紙面掲載日:2026年2月6日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です