サイクルピクニック部 no.24 ピクニックで盛り上がる「自転車がモチーフのボードゲームで遊ぼう」の巻 自転車ボードゲームの世界

教えてくれた人

米井敬人さん(放送作家/能登ごいた保存会 大阪支部)
世界のボードゲームを集める愛好家。イチオシは「ごいた」。ごいたの普及活動とともに、ごいたを遊べる店や能登関連スポットを訪ねる自転車旅「ツール・ド・ごいた」がライフワーク。
能登ごいた保存会大阪支部 X(Twitter):@goitaosa

能登ごいた
石川県能登町の漁師町・宇出津(うしつ)地区で 150年以上遊ばれている、竹駒を使うポケットサイズの対戦ペアゲーム。「自転車で持ち運びやすいサイズなんです」(米井さん)
基礎編 自転車のボードゲームって?
「ボードゲーム」はテーブル上でプレイするゲームの総称で、専用のカードやコマ、ボードを使って遊ぶ。通称“ボドゲ”。対戦して勝負を決めるもの、一緒にゴールを目指すものなど、ルールや世界観もさまざまだ。ここでは、米井さん所蔵の900個ものボードゲームコレクションから、自転車のゲームをご紹介。「特にロードレースはゲーム化に向いていて、知る人ぞ知る名作が多いと思います。ツールやジロなどグランツールを題材にしたものもあり、自転車に乗る方と遊ぶと、よりゲームの魅力が分かりますね」。

The Dice Road Race ダイス・ロード・レース
「サイコロを振ってコマを進め、山頂のゴールを目指して勝負するシンプルなゲーム。簡単なルールで自転車レースの臨場感や駆け引きが味わえます」
Flamme Rouge フラム・ルージュ
「僕のイチオシ! 2人の選手を動かし、ロードレースのスプリント勝負で最速ゴールを目指します。カードの絵柄がクラシックな雰囲気なのもGood」
Velonimo ヴェロニモ
「動物たちのロードレース! 同じ色か同じ数字を出し、手札がなくなればラウンドから抜けてポイント獲得。5ラウンド後の獲得点数で総合優勝を決定」
Bike Tours: Taiwan 自転車ツアー台湾
「自転車系ではめずらしい、旅がテーマのゲーム。台湾の観光名所や景色、グルメから目的地を選んで旅の計画を立て、自転車旅の達人を目指します」実践編 自転車ボードゲームで遊んでみよう!
1ゲーム20分前後でクイックに遊べる、西ドイツ生まれのカードゲーム「Der Aus reisse(r アオスライサー)」を実戦! カードに描かれた数字は選手の「速度」。一番速い選手が先頭=イエロージャージコマをGET。山札がなくなった時点の先頭選手が優勝だ!
「アオスライサー」の基本ルール
❶ 自分の番で山札からカードを1枚引く❷ 先頭の速度(数字)に近い手札を1枚出す
❸ 先頭より遅い速度はマイナスチップを取る
❹ 山札が尽きるまで繰り返し、先頭が勝利!

①CARD
赤枠のカードはスペシャルカード。左から、全速力カード、向かい風カード、ヒルクライムカード。
②START
今回は4人でゲームスタート。1人6枚ずつ、裏向きに手札を配る。相手に数字は見せちゃダメ!
③CHECK
6枚の手札はこんな感じ。緑枠のカードはスピードカードで、「速度」を示す数字は39から50まである。
④PLAY
山札を取り、手札を出して「速度」を競う。小さい数字から出す? それとも? 駆け引きが始まる。
⑤LEADER
一番大きな数字を出したプレイヤーが「先頭」。イエロージャージコマをどれだけキープできるかな?
⑥TACTICS
「先頭集団にジリジリ付いていくか、一気に追い抜くか。手札次第の運ゲームだけど戦略も大事ですね」
⑦TACTICS
ゲーム終盤の手札はこんな感じ。39のカードはどうする? 44以上のカードを出されたら? 焦る!
⑧HILL CLIMB
ヒルクライムカードで最高速度をリセットして39のカードで先頭をGET! ゴールまで持ちこたえるか!?
⑨GOAL!
ゴール! 勝利の秘訣は、「50のカード」と「全速力カード」を組み合わせ、最後の最後で差しを決めたこと。紙面掲載日:2025年4月26日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です