特集

Spring2026

no.69

WEB掲載日

2025年6月4日

風に耳をすます、季節の香りを楽しむ「土」の時間 特集「山と街のあいだでやりたいこと」02 山の入口はどこにある? 気軽に楽しむヒント
山と街のあいだでやりたいこと

いつもの公園の少し先。近所にある裏山——。遠くにそびえる“本気の山”を目指さなくても、家の周りには「山の入口」がたくさんある。散歩気分で、子どもも大人も一緒に山へ。15分走るだけで、きっと発見が待っている。

いつもの公園の少し先。近所にある裏山――。遠くにそびえる“本気の山”を目指さなくても、家の周りには「山の入口」がたくさんある。散歩気分で、子どもも大人も一緒に山へ。15分走るだけで、きっと発見が待っている。

山の入口はどこにある? 気軽に楽しむヒント

都会に住んでいると、山は遠い場所のように感じる? でも実は、「山の入口」は街の外へほんの少し足を向けただけで見つかる。自転車で15分、まずはそこから始めよう。
ただ、“入口”に気づくには少しコツがある。例えば、街と山の境目に現れる「竹林」。その先に雑木林が広がっていることも。もう一つの目印は「川」。河川敷は身近なオフロードで、上流をたどれば源流は山の中へ続いている。
さて、あなたの街の“山の入口”はどこにある? いつもは通り過ぎていた場所に、意外な発見があるかもしれない。

山の時間は、日常から一歩外へ出るひととき。15分のすごし方で迷うならドリンクをお供に。飲み終える頃にきっと山の時間がなじむはず。

1日24時間の「1%」は、約15分だ。日常の中に1%、自然に近づく時間を作ることから始めてみよう。「朝ごはんを外で食べたい」「木陰で読書したい」など、きっかけは何でもOK。時間ができたら、まずは深呼吸から。空の色、雲の動きをゆっくり眺めるうちに、山の時間が身体にしみこんでくる。

魔法の杖みたいな棒や茂みに実った果実類。「ここで見つけたコレ、すごくよかった!」。強い記憶が増えるとMY地図も充実する。

山の時間は、音や手触りなど“五感”を使って楽しむと、ぐっと深くなる。おすすめなのは、その日のBEST〇〇を土の上で見つけること。例えばドングリ、葉っぱ、石、雑草や野花。旬のキイチゴやサクランボに出合えることもある。お気に入りを探す感覚が分かってくると、山の解像度が上がっていく。

木々の葉が大きく育ち、色づき、枯れ葉になる。その一連のサイクルを見届ける“楽しさ”こそ、山の時間が豊かな理由。毎日でも通いたい!

山の解像度が上がってくると一番楽しいのは、季節の変化が“グラデーション”で分かること。特に初夏は変化が大きく、1〜2週間もすれば葉の大きさや、漂う花の香り、光の色味も少しずつ変わっていく。そして「違いが分かる」のがうれしい。1年経てば、季節がめぐる「喜び」も、きっと大きくなる。
紙面掲載日:2026年5月8日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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