春のおしゃれは足元から! サイクリングにぴったりな靴下を選ぼう レッスン① 靴下の洗濯 / レッスン② ダーニング 春のおしゃれは足元から! サイクリングにぴったりな靴下を選ぼう
気分一新したくなる春は、足元からチェンジ!新しいアイテムに挑戦しやすい「靴下」から毎日の自転車生活を、もっと心地良くしてみよう。靴下に注目したこの特集では、靴下の選び方や洗い方、お直しの方法まで基礎知識をご紹介。
新しいアイテムに挑戦しやすい「靴下」から毎日の自転車生活を、もっと心地良くしてみよう。
靴下に注目したこの特集では、靴下の選び方や洗い方、お直しの方法まで基礎知識をご紹介。
レッスン①
風合いを守って、清潔に
靴下の洗濯はこれが正解!
靴下を洗うとき、つい洗濯機に放り込んで、適当に干してしまいがち。だけど靴下は汗や皮脂、泥などによって、特に汚れやすい衣類の一つ。間違った方法で洗えば、においや劣化の原因になる。そこで今回は、知っているようで知らない正しい靴下の洗濯方法をおさらい。いくつかのポイントを押さえれば、お気に入りの靴下はより清潔で長持ち。きょうから靴下洗濯マスターを目指そう。
洗濯表示を必ずチェック
基本的に、洗濯表示に従って洗えば間違いなし! ただし靴下の場合、表示は本体ではなくパッケージやタグに印刷されている場合がほとんど。捨てる前に忘れず確認を。洗濯機で洗えるかどうかだけでも覚えておこう。
ひどい汚れは予洗いを
泥汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かした水に1時間ほどつけてから軽く押し洗いを。このとき、靴下は裏返さず、汚れた面を外側に。ただし濃色の靴下は色落ちの心配があるため、つけ置きは控えて。
靴下は裏返して
裏返して、肌にふれた面を外側にすることで、ニオイの元になる雑菌や汗、皮脂汚れがよく落ちる。また靴下は内側に強い繊維が用いられている場合が多く、表面の風合いが守られ、毛玉などもできにくくなる。
洗剤と水温のおはなし
必ず洗濯用中性洗剤で洗おう。ウールなどデリケート素材はおしゃれ着用洗剤で。水温は水〜40℃(ウールやシルクは30℃)のぬるま湯。水温が高いと縮む原因になる。漂白剤を使用する場合は酸素系を選ぶ。
優しく手洗い/洗濯機はネットで
ウール素材など手洗い推奨の靴下は、優しく押し洗いし、ていねいにすすいで軽く脱水を。洗濯機で洗えるものは、ネットに入れて弱水流で洗おう。どちらの場合も濃色の靴下は色移りを避けるため単独で洗う。
履き口を上に、陰干しを
裏返したまま、履き口を上にして陰干ししよう。つま先を上にして干すと、履き口のゴム部分に水がたまって伸びる原因になる。また直射日光はゴムの劣化や色あせに、乾燥機は縮む原因になるので気をつけて。
教えてくれた人
田中 宏さん
繊維製品品質管理士の資格を生かし、タビオ奈良株式会社で製品の研究開発や検査を担当する田中さん。ロードバイクで山越えもするサイクリスト。愛車はKLEINのAura V。
レッスン②
靴下をかわいらしく補修
ダーニングをやってみよう
ダーニングは、ヨーロッパ発祥の衣類のかわいい修繕方法。お気に入りの靴下が擦り切れたり、穴が開いたりしたときはもちろん、補強のためにあらかじめステッチしておくのもおすすめ。靴下と同色で目立たないよう補修しても良いし、あえてカラフルな糸でアクセントにしても楽しい。手仕事で繕えば愛着もひとしお! 専用の道具がなくても、家にあるもので代用できるので、ぜひ試してみて。
用意するもの
●ダーニングマッシュルーム *靴下に入る丸いもので代用可(電球、おたま、トイカプセル、こけしなど)
●靴下の糸よりやや太めの糸(毛糸、刺しゅう糸等)
●針(毛糸とじ針、刺しゅう針など)
●はさみ
●その他、ペンや輪ゴムなど
①靴下をかぶせる
補修したい部分が中心になるよう、靴下をダーニングマッシュルームなどにかぶせる。たるまないよう、やや引っ張り気味に張って輪ゴムでとめる。補修したい部分より一回り大きめにペンで四角く目印をつける。
②タテ糸を渡す
縫い始めは、糸の端を約10cm余らせておく。一筋ごとに靴下の目をすくうようにし、タテ糸を渡していく。このときタテ糸の間隔は糸の太さと同じくらいあけて。縫い終わりも糸を約10cm余らせる。
③ヨコ糸を渡す
タテ糸を一本置きにすくうよう針をくぐらせヨコ糸を渡す。端までいったら靴下の目をすくい、次の段へ。前段と交互になるようタテ糸をすくう。ヨコ糸は間隔をあけず目を詰め、両端も糸を約10cm余らせる。
④糸の始末
靴下を裏返し、余らせた糸も裏側に持ってきて針に通す。靴下の目を一つおきに4目分ほど拾い、最後は靴下の編糸の繊維を割るように針を通して始末し、余った糸は切る。難しければ玉結びで留めてもOK。
⑤できあがり!
靴下を表に返して、完成! 靴下と同色でステッチすると修繕部分が目立たないけど、カラフルな糸を使うと靴下のアクセントになる。タテ糸とヨコ糸を違う色にしたり、円形にステッチしたりしてもかわいい。
教えてくれた人
木村友香さん
笑顔がチャーミングな木村さんは、「S.Labo」(2面参照)でダーニングやチャリックスのワークショップを担当。普段は営業職で、靴下ソムリエの資格を持つ靴下のスペシャリスト!
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です