オスギのしまなみ自転車暮らし no.03 「いちじくの島」 の夏と秋 自転車熱が高じて、尾道へ移住した編集長スギタニが、暮らしの視点から、自転車で楽しむしまなみ海道の魅力をつづる連載。第3回は、夏から秋にかけてのお楽しみ、「いちじく」 について。実は、名産地があるんです!

text & photo by 杉谷紗香(編集部)

向島はいちじくパラダイス! 海辺などにいちじく畑が点在。

しまなみ海道の名産といえば? 生口島・瀬戸田のレモン、因島のはっさく、そして、向島の「いちじく 」! 実は向島は、広島県内で一番の、そして全国でも指折りのいちじく産地。ブルーラインを走れば、大きな葉を幹いっぱいに広げたいちじくの木や、いちじく畑をあちこちで見かけることができる。
 

尾道いちじくは、ねっとした食感と甘味が特徴の品種「蓬莱柿(ほうらいし)」。


旬を迎えるのは8月後半から 10月。7月に入ると、葉の陰で育つ小さな果実を見つけるだけでうれしくなり、「おいしくなれー!」と念を送っている。 なぜなら、筆者の一番好きな果物は、いちじく! シーズンになると産直に並ぶ朝どれのいちじくを目当てに、自転車での“産直パトロール”が日課となる。そして、朝のトースト、昼のサラダ、夜のパスタと、3食ともいちじくを盛り込んだメニューを満喫して幸せにひたるのだった。
 

島内のいちじく畑にて。大きな葉の下をのぞいてみると、小さな果実を発見!

そう、向島はいちじく好きにとってのパラダイス。いちじくの旬にしまなみ海道を訪れるなら、向島のいちじく狩りもプランに組み込んでほしい。木成りで熟したいちじくを見つける楽しみは宝探しのよう。とれたてにかぶりつく至福の時間、ぜひ体感してみて!
 

いちじく愛好家にはたまらない!向島東部の「海辺のいちじく園」ではシーズンになると収穫体験ができる。

紙面掲載日:2022年7月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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