名古屋の可能性は無限大!メッセンジャーの祭典 NagoyaLOCO
2023年6月3日(土)~4日(日)
Instagram:@nagoyaloco2023

2021年12月 のFukuokaLOCO、2022年5月のOsakaLOCOに続いて、今年6月上旬、名古屋で開催されたメッセンジャーのお祭り「NagoyaLOCO」のレポートをお届け。イベント実行メンバーの一人、DAISY MESSENGERの嶋崎イズルさんに2日間のイベントを振り返ってもらった。

text by 嶋崎イズル(DAISY MESSENGER)

「BIKE TO AID」で仮想AEDを届ける世界最速メッセンジャー・ちかっぱ。 写真:Motoya Sanui

メッセンジャー不要論があるぐらいクルマ社会の我が街・名古屋ですが、「NagoyaLOCO」はそんな名古屋に全国から多くの人が集まって開催したメッセンジャーイベントです。

「Nadaraka Kamo?」は、Nadaraka cycling clubが得意な旧街道を題材に、クイズラリー形式でのんびり街を楽しむイベント。 写真:Motoya Sanui

クルマが中心の街でも、私たちは自転車に乗って生きていて、自転車が持つ可能性は社会を必ず明るくする―そう信じて疑わない名古屋のメッセンジャーが自転車の可能性を表現しようと、さまざまなイベントを企画しました。

初日の朝一番に実施した「Nadaraka Kamo?」は、名古屋のだだっ広い道路に隠されている、いにしえの街道やクルマ社会以前の街の痕跡をめぐるオリエンテーリング。参加したローカルの人でも知らないスポットや、“道の由来”を感じながら走っているメッセンジャーならではの視線を体験することができました。

「BIKE TO AID」の本部にお花をお届け! 写真:Motoya Sanui

メインレースとして開催した「BIKE TOAID」は、災害が起こった時に自転車がどれだけ復旧の力となり得るのかを試す内容。3人1組の9チームによる1時間超のレースで、彼らは220リットルもの水を運び、20数個の仮想AEDや救急キットを届け、8台の自転車のタイヤ交換。さらに名古屋名物の小倉サンドを27個と、どんな時でも心が豊かになるお花をたくさん運びました。メッセンジャーに運べるものはまだまだ多いし、できることはもっとある、と感じたレースでした。

「クリティカル・マス」では120人超がライド。 写真:Motoya Sanui

初日の締めくくりは「クリティカル・マス」。現実の道路空間と人々の意識の中で、自転車が占めている窮屈なスペースをもっと広げるために、集まった皆さんとともに走りました。

メッセンジャーという種類の人間はアンダーグラウンドな存在ですが、その割に信用や社会性が仕事上、求められます。またクライアントやサポートしてくれる仲間の存在があって私たちは存在しています。

2日目は室内競技「SUPIN ROOM」で大盛り上がり! 写真:Motoya Sanui

「NagoyaLOCO」では多くの名古屋ローカルのショップや個人、団体にご協力いただき、名古屋の自転車シーンの一例を見せることができました。自転車が持っている「つなげる力」は無限大、もっともっと名古屋の社会に広げていきたいと思います。では、また名古屋で! その前に、今年9月の「CMWC 2023Yokohama」でお会いしましょう!
 
紙面掲載日:2023年7月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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