サイクルピクニック部 no.23 自転車キャンプの第一歩! 「バイクパッキングで ミニ焚火に挑戦」の巻 バイクパッキング&焚火入門

車体協力/新家工業 araya-rinkai.jp

秋も深まり、絶好のキャンプシーズン到来! とはいえ、本格的な道具や知識がないから…と嘆くビギナーに向けた「自転車キャンプ」の入門編をお届け。自転車に取り付けたバッグで荷物を運ぶ「バイクパッキング」で気楽なデイキャンへ。サドルバッグに収まる最低限の道具だけで焚火に挑戦してみよう!アウトドア気分を高めるグラベルバイクにも注目♪
今回使ったアイテム

サドルバッグ

CARRADICE「コロラド シートパック」 23,100円 税込
英国老舗ブランドのバイクパッキング用バッグ。ロールトップ式の採用で容量を12~16Lに調整できる。サドルレールに固定する専用ステーで安定感も抜群。インナーバッグ付き。3色展開。
tsss.co.jp

焚火台

Licolbe OUTDOOR 「RectaGril(レクタグリル)mini」 3,960円 税込
自転車ラックなどに定評のあるMINOURAが展開するキャンプギア。簡単組み立ての1人用焚火台は、収納時サイズがA5以下とコンパクト! 火床の高さは2段階に調整可。固形燃料も使える。
licolbe.base.shop

準備編 パッキングしてみよう

「焚火台」のほかに、火起こしに必須の「ライター」「着火剤」、熱や火から地面を守る「焚火シート」も忘れずに。100円ショップなどで販売している小割の「薪」は、火起こし簡単&薪割り不要でビギナー向け。座るための「グランドシート」「折りたたみチェア」があれば、焚火タイムがより快適に。

パッキングリスト

サドルバッグ
グランドシート
折りたたみチェア
焚火シート
ライター
革手袋
火吹き棒
火ばさみ
焚火台
薪(小割のもの)
着火剤

ARAYA「MFT Muddy Fox Touring」 140,800円 税込

グラベルバイクなら未舗装路の走行も安定

焚火場所までに土や砂利の道があると、タイヤが細いロードバイクだと大変。「MFT Muddy Fox Touring」は、凹凸付きの太いタイヤなので未舗装路もなんのその。制動力が高く、雨の日もしっかり効くディスクブレーキ搭載で安心感あり。

サドルバッグの装着方法

今回のバッグは、シートポストへのベルクロ固定に加え、サドルレールに固定する専用ステーにバッグを差し込む方式。

ケーブル内蔵で干渉なし

「MFT Muddy Fox Touring」は、ブレーキなどのケーブルをフレームに内蔵。フレーム用バイクパッキングバッグの取り付け時に干渉しない。

フォークダボで積載UP

フォークにダボ穴があれば、キャリアを取り付けて積載量アップも簡単。本格的なバイクキャンプも! この車体は片側3個ずつ用意。

実践編 焚火にチャレンジ!

パッキングが完了したら、いよいよ焚火! 火起こしから片付けまで、一連の流れに挑戦してみよう。「革手袋」や「火ばさみ」を使ってヤケドしないよう、くれぐれも注意して。持ち運べる荷物に余裕があれば、焚火でお湯を沸かして、コーヒーの野点など簡単な調理に挑戦するとさらに楽しくなる。
焚火ができる場所か調べよう

「火気使用がOKな場所」を必ず選ぼう。河原や海岸でも、BBQエリアなど決められた場所でしか許可されていないことがある。また、バーナーや炭はOKでも薪を使う「焚火」がNGな場合も。判断が難しい場合は、キャンプ場の利用がベター。

①焚火台の組み立て

まずは焚火台の組み立て。焚火の途中でズレたり、倒れたりすると危険なのでしっかり確認を。風下に人や荷物が来ないよう場所選びも注意。地面が芝生などの場合は、焚火シートを敷いて熱から守るよう配慮すること。

②薪を組んで着火

焚火台に薪を入れていく。今回は細い&サイズが一定の小割の薪だが、細い薪から太い薪の順で下から重ねるのが基本で、空気が通るよう間を開けるのがコツ。火を付けた着火剤を薪の中心に入れると、徐々に燃え広がる。

③火を“育てる”

薪に火が周って勢いが出てきたら、火を維持する段階へ。燃え尽きる前に薪を追加したり、火が小さくなったら火吹き棒で空気を吹き込んだり、火を育てるように。ゆらめく火を眺めてすごす時間は至福のひととき。

④焚火の後片付け

最後は薪が燃え尽き、「黒い炭」ではなく「白い灰」になるまで待つのがベスト。水をかけると灰が舞い、高温の水蒸気が出るので危険。炭や灰は自然には還らない。絶対に現地に捨てて帰らないよう、マナーを守ろう!
text & photo by 眞田健吾(編集部)
紙面掲載日:2023年10月27日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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