特集「はじめてのじてんしゃ」 教える側もちゃんと知ってる? 子どもと学ぼう はじめての変速機
変速機って何だろう?
はじめに、変速機のことをお勉強。なぜ使うの? 使うとどうなるの? 子どもの素朴な疑問に答えてあげよう。
ここにあるよ
後ろのホイールの真ん中からぶら下がっているパーツが「変速機」の本体。それを動かすためのパーツ「シフター」は、ハンドルのブレーキの近くに付いているよ。
何のためにあるの?
「変速機」は自転車をラクチンにする道具。ペダルを軽くしたり重くしたり、スピードを速くしたり遅くしたり、上手に使えばいろんな道をスイスイ走れるよ。
ギザギザ=ギア
ラクチンに走れる秘密がギザギザの「ギア」。後ろのホイールの真ん中にあるギアを、変速機で大きなギアに変えるとペダルが軽く、小さなギアにすると速く走れるよ。
STEP① 変速のコツを知ろう
変速するときに覚えておきたいコツをご紹介。4つのポイントをおさえると、スムーズに安全に変速できる。❶ すこしずつ
ギアには軽いものから重いものまでいくつかあるよ。変速するときは、「1→3」のように間にある2段目のギアを飛ばさずに、「1→2→3」と少しずつ変速するようにしよう。❷ はやめに
変速は“早め”が大事。少しでも「ペダルが重たいな」「ペダルが軽いな」と思ったらすぐに変速しよう! できれば、そう感じる前に変速すると、もっとラクに走れるよ。❸ ちからをいれずに
変速するときは足の力を抜いて、ペダルを軽く回すように。力を入れたままガチャン!と変速すると、チェーンが外れたりしてキケン。立ちこぎしているときも危ないよ。❹ こいでいるときに
必ずペダルをこいでいるときに変速しよう。止まっているときにシフターを動かしても変速しないよ。無理やり変速しようとすると、壊れることもあるから気を付けて。ヘンソク豆知識
『ここで紹介している「外装変速機」ではなく、後輪の回転軸パーツに変速機が入っている「内装変速機」の場合は、止まっているときにも変速できる。』
STEP② 変速機の使い方って?
【軽くするとき】
『どんな変速機でも、ペダルが一番軽くなるのは「1」のギアにしたとき。
信号で止まったとき、坂道をのぼるとき、荷物が多いときはペダルを軽くすると、ラクに走れるよ。』
【重くするとき】
『変速機の数字が増えていくと、ペダルが重くなる。6段変速の場合は「6」が一番重いギアだよ。
スピードが安定してきたら、ペダルを重くすると、より速く走れる。』
STEP③ 安全に練習しよう
【さいしょは】 近場の公園
変速機の操作に慣れるための練習は、近くにある公園でゆっくりと走りながらやってみよう。変速機の操作に集中したいときは、人通りの少ない場所を選んで走ってね。【なれたら】 交通公園
実際の道路のように信号や標識のある交通公園。信号でのストップ&ゴーで変速をうまく切り替える練習にぴったり。周回コースのある公園では速度を上げる練習もできる。【もっと】 サイクリングロード
坂道での変速機の使い方は、アップダウンを含むサイクリングロードで練習しよう。サイクルスポーツセンターなど自転車に特化した公園の周回コースなら、より安全。紙面掲載日:2021年4月23日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です