自転車でやってみた! no.16 バーテープで巻いてみた! 自転車にまつわるあれこれを楽しく探求するコーナー。バーテープはハンドルに巻くものなんて一体誰が決めたの? そんな常識を破る今回の企画。ぐるぐる巻き巻きいろいろ試して、バーテープの新しい可能性に挑戦した。

「バーテープを替えただけで、自転車のイメージがガラっと変わった」「新しいバーテープにしたら、快適さが全然違う」。そんな話題を耳にするたびに、私もいつかバーテープを巻いてみたいと夢見ていた。だけど愛車のハンドルはいつまでたってもフラットバー。これはハンドルを替えるしかないのか…?
しかしそこでひらめいた。ドロップハンドルがなければ、かばんのハンドルに巻けば良いじゃない! ちょうど、持ち手が硬くて使いづらかったかごバッグがある。シックなバーテープを巻いたら良い感じになりそう。せっかくだからあまったテープを、ほかのものにも巻いてみたい。 というわけで、バーテープを巻きたいものを家の中から集めてみた。ダンベルにスパナにクリーナーにお鍋…? 今回は基本的に手でにぎるもの、グリップ性やクッション性が必要なものを中心にセレクト。初めてのバーテープ巻き体験、結果はいかに!?

バーテープとは

ドロップハンドルなどのグリップ部に巻くテープ。コットン、本革、コルク、樹脂などさまざまな素材がある。製品によって耐水性、クッション性、すべりにくさなどの特長が異なるので、目的に合わせて選ぼう。

用意するもの

・バーテープ(今回は耐摩耗性と耐水性にすぐれたマイクロファイバー製を使用)
・バーテープの巻き始めと巻き終わりを止めるもの(付属のテープのほか、ビニールテープや麻ひもなど)
・はさみ

巻き方のコツ

バーテープは中央部分が厚く、両端が薄くなっている。この薄い部分同士が重なるように巻くと仕上がりの厚みが均等になり、見た目も美しい。軽くひっぱりテンションをかけながら巻くと良い。

かごバッグ ◎

ハンドルはハンドルでも、バッグのハンドルにバーテープをぐるぐる。柳素材が腕に食い込んで肌に跡が残るくらい痛かったが、適度なクッション性が解決してくれた。見た目もシックでいい感じ!

粘着クリーナー ◎

ペットのいるお家の必需品、通称“コロコロ”をちょっとおしゃれにドレスアップ。おおー! グリップが効いて、想像以上に握りやすい。これは自信を持っておすすめしたい。

スパナ ○

細いものにバーテープを巻くのは意外に難しいことが判明。テープの両端は、ワイルドに麻ひもで止めてみた。握ったとき力が入れやすくなって、作業効率も上がりそう。

ダンベル ○

100均で買った味気ないダンベルに巻いたところ、握りやすさ、すべりにくさが格段にアップ。見た目は、もっとポップなデザインのバーテープの方が似合うような気がする。

片手鍋/耳かき ×

取手が熱くなるのが悩みだったホーロー鍋。なかなかいい感じに巻けたけど、耐火性がないバーテープを火にかけるのはやっぱりNG。耳かきは細すぎて、巻くことすらできなかった(笑)。いや、巻く前から気づいてましたよ!

あれこれ巻いているうちに、あれにも巻きたい、これにも巻きたいと次々に欲求が生まれる恐るべきバーテープ沼。アイロンの取手やドアノブ、ハンディモップ、傘…。どれも試しがいがありそう。次は2本のバーテープを使う通称“忍者巻き”に挑戦してみたい!

text by 足立知子(編集部) photo by 杉谷紗香(編集部)
紙面掲載日:2021年4月23日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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