自分にできることを、きょう、始めよう cycle的SDGs Action01:乗る
自分にできることを、きょう、始めよう 

cycle的に「SDGs」を考えてみるお勉強企画。Action:01は「乗る」。「自転車=環境に良い」って言われるし、実際そうだけど、「乗る」にもいろんな方法が。より「乗る」ことにつながる身近なヒントをご紹介。

気候変動や地球温暖化、貧困、ジェンダー平等など世界のさまざまな問題を改善するために、国連が掲げた「SDGs(エスディージーズ)」っていう目標、知ってる?最近よく聞くキーワードだけど、一人ひとりでは実際、何ができるんだろう? cycle的に考えてみるお勉強企画。

持続可能な開発目標「SDGs」って知ってる?

近ごろよく耳にする「SDGs(エスディージーズ)」。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2015年に国連で採択された、全世界で取り組むべき目標のこと。SDGsは2030年までの達成を目指していて、「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されている。17の目標をわかりやすく示したロゴ(写真)を見かけたことがある人も多いのでは。

気候変動、貧困、教育、ジェンダー平等、エネルギー、水、健康、産業…。SDGsを達成するために向き合うべき課題は、日本を含め世界各地で起こっているさまざまな社会問題がベースにある。「そんなに大きな課題って、国や大企業が取り組むべきじゃない?」と、私たち一人ひとりには直接の関係がないように思うのも仕方ない。でも、実はそうではなくて、2030年までに達成するためには、地球で暮らすみんなが意識を変えて実践していくことが、とても大切。

cycleは、持続可能な開発目標(SDGs)を支援していきます。

2030年まで、あと10年もない。壮大な目標のようだけど、実際どうしたらいいの? 自分の身近なところで貢献できることって、何がある?と、想像力をはたらかせたら、自転車生活でできること、実はたくさんある。

自転車的な「SDGs」を考えて、実践しよう

今回の特集にあたって、cycleでは、自転車の視点からSDGsに貢献できることは何か、リサーチしてみた。SDGs達成を目指した取り組みをしているメーカーや販売店の事例も、環境負荷の少ない素材で作られたアイテムも、たくさん見つけることができた。こんなにも多くのSDGs的な取り組みが、いま行われていることは、大きな希望!

だけど、調べるうちに、編集部が特に大切にしたいと感じたのは、この特集で紹介したことを読者のみなさんに「実践」してもらいたい、ってこと。記事を読んで、「ためになったね」で終わらないように、自分でできるアクションにつなげてほしい。

そこで、この特集では「SDGs」をcycle的に再解釈。「S(すぐに)D(できる)G(グッドな)s(選択)」として、4つの「アクション」を紹介してみた。2022年の始めに、2030年の地球に暮らす様子を想像して、何か一つ、始めてみよう。どんな自分になっていたい? そのために、「ペダルひとこぎ」から変えられること、きっとあるよね。(杉)

「自転車=環境に良い」って言われるし、実際そうだけど「乗る」にもいろんな方法が。より「乗る」ことにつながる身近なヒントをご紹介。

自転車にもっと乗る

クルマや電車、バス、船などいろんな移動手段がある中で、自転車はピカイチで「クリーン」な乗り物!温室効果ガス、特にCO2(二酸化炭素)の排出量は、自転車の場合はほぼゼロの優等生。環境にも健康にも良いことから、乗れば乗るほどSDGsに貢献できる。国も自転車利用を促進していて、環境省による「smart move(スマートムーブ)」、国土交通省による「エコ通勤」などの取り組みも行われている。

もっと乗るために大事なポイントは二つ。一つ目は「乗るシーン」を増やすこと。単なる移動手段ではなく、通勤や買い物、レジャーなど、さまざまな移動を自転車に切り替え、乗る時間を増やしてみよう。二つ目は「乗る頻度」を増やすこと。週1回のジテツウを週2回にするだけでもOK。無理のない範囲で、日常生活で自転車を活用していこう。慣れてきたら、シーンや頻度を増やしていければベスト!

自転車で旅行する

自転車で旅を楽しむ「サイクルツーリズム」は環境に良いだけでなく、地元の産業創出にもつながることから、SDGsに貢献できる旅のスタイルとして要注目!レンタサイクルでの観光や、ガイドツアーへの参加、サイクリングロードへの旅で自転車にもっと乗ろう♪

ガイドツアーに参加して1DAY自転車旅を楽しむ。

レンタサイクルやシェアサイクルで旅先を走ってみる。

あこがれのサイクリングコースを旅の目的地にしてみる。

シェアサイクルを活用

駅からのちょっとした移動や、目的地までの一部区間を自転車でショートカットするなどに使えるのが、各都市で導入が進む「シェアサイクル」。レンタルステーション間で乗り捨てできるのも便利で、アイデア次第でいろんなシーンを自転車移動に切り替えできる。

主要都市のシェアサイクル

紙面掲載日:2022年1月14日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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