自分にできることを、きょう、始めよう cycle的SDGs Action02:買う / Action03:長く使う 自分にできることを、きょう、始めよう
cycle的に「SDGs」を考えてみるお勉強企画。Action:02は「買う」。商品を選ぶとき、素材や、誰がどう作ったのか、新しいものさしで考えよう。Action:03は「長く使う」。愛車を大切に乗り続けることも重要なアクション。
アップサイクル品を選ぶ
アップサイクルとは、不要なものから、新たな付加価値のあるものを生み出すこと。製品を分解して原料にするリサイクルとは異なるが、どちらもごみを削減し環境保護につながる。一点物である場合も多く、製品が何から生まれ変わったのか、その物語性も魅力だ。
残材から生み出された丈夫でカラフルなバッグ
大量生産で生まれた残材や残布を職人の感性で組み合わせ、世界で一つのアウトドアギアを生み出すcotopaxi。人気のバックパックはサイズも豊富。環境保全のほか、労働者の立場向上、途上国への支援など、多彩な取り組みを行う企業姿勢にも注目。一つひとつ手作り廃チューブのベルト
自転車の廃パーツを独自のセンスと解釈で再構築し、デザイン性の高いバッグやステーショナリーを創り出すgunung(グノン)。廃チューブのベルトは、ほどよい伸縮性で、心地良くフィットする。バックルにはメッセンジャーバッグのパーツを使用。素材を気にしてみる
リサイクル可能な自転車用チューブ
独・シュワルベ社のチューブは100%リサイクル可能。現在製造しているチューブにはリサイクル素材が20%使用され、欧州3か国では使用済チューブを回収する仕組みも整う。耐久性の高さにも定評があり、サイズラインナップも豊富。植物由来プラスチックで環境に配慮したボトル
さまざまなアプローチで環境問題に取り組んできたELITEから、バイオベースプラスチック製のボトルが登場。原料は森林伐採を行わず持続可能な農法で栽培されたサトウキビ。栽培時に発生する酸素がCO2を削減し、脱炭素社会を目指す。地球にも人にもやさしいバイオコルクを採用
ドイツ政府による食品・おもちゃの安全基準を満たした材料と、人間工学に基づく設計に定評があるブランド、エルゴン。バイオコルク製のグリップは、使うほどに手になじむやさしい触感。クランプにはリサイクル可能なアルミ合金を採用。USED品を活用する
新品ではなく、誰かが使わなくなったものを再利用することで、ごみの削減に。ただし自転車は命を預ける大切な道具。ネットオークションやリサイクル店を利用する場合もメンテナンスはしっかりと。自分のものが不要になった場合も、誰かに譲る方法を考えよう。
リペアする
ウェアやアイテムに穴があいた程度のトラブルであれば、リペアするのもアイデア。事故や経年劣化で完全に使用不能になってしまった場合は仕方ないが、補修することで製品寿命をのばすことができる。初心者でも簡単に扱えるリペアアイテムでトライしてみよう。
穴あきチューブが復活定番の修理キット
パンクで穴があいてしまったチューブも補修すればまだまだ使える!TIPTOPのキットはパンク修理の定番。穴周辺を付属の紙ヤスリで擦り、ゴムのりを塗って5分ほど乾かした後、パッチを貼って密着させれば補修完了。重ね貼りもできるので広範囲の補修にも最適。貼るだけで補修簡単リペアシート
ウェアやバックパックなどの傷と穴を補修できる粘着シート。布、皮革、ゴム、プラスチックなど幅広い素材に使用できる。半透明なシートなので素材の色を気にせず、補修箇所も目立ちにくい。ストレッチ素材にも使用可。必要サイズに切って貼るだけなので簡単!メンテナンスする
レンタルピットを使ってみる
自分でメンテナンスしたいけど、作業する場所も工具もない…。そんな場合はレンタルピットを活用する手もアリ。名古屋市の「CULTURE CLUB」では、一般工具から専門工具まで揃えたピットの時間貸しサービスを実施中。15分単位で利用でき、スタッフが見守ってくれているのでビギナーにも安心。
長く使えるものを選ぶ
Made in Germany 質実剛健パニアバッグ
ロングセラーのパニアバッグ。独自の生地は強度や耐摩耗性に優れ、溶着による仕上げで高耐久。ほぼすべてのパーツが交換可能で、補修パーツも生産中止から10年間供給されるので修理も容易。QL2.1システム搭載で着脱もスムーズ。耐久性といばコレ!「一生もの」の名品
世界最高峰の品質とも評されるCHRIS KING社の自転車パーツ。特にフレームとフォークの連結する「ヘッドパーツ」の信頼は厚く、高耐久かつ高精度。ベアリングの分解清掃も簡単で、しっかりお手入れすれば「一生もの」と呼ぶ声も。※記事の内容は紙面掲載時点の情報です