ペダルをこいで靴下を編む「チャリックス」を体験! 「S.Labo/株式会社創喜」 slabo.souki-knit.jp

コンセプトは「靴下楽しむ実験室」。カラフルなコットンに吉野和紙やシルクの繊維を組み合わせて靴下を編む。

自転車をこぐだけで靴下が編める!? そんな情報を得て、今回編集部が向かったのは、靴下の生産量日本一を誇る奈良県北葛城郡広陵町。地元の老舗メーカーが2021年12月にオープンした、靴下の魅力を伝えるための施設「S.Labo(エスラボ)」 だ。
 

編み機部分。

昔ながらの工場の敷地内にある真っ白な建物内には、ショップとワークショップスペースがあり、一番奥に自転車が2台設置されている。こちらが、自転車の構造を利用した靴下編み機、その名も「チャリックス 」! 今回は、このチャリックスを使ってオリジナルの靴下を編むワークショップに参加した。

まずはカラフルな36色の糸の中から好きな3色を選ぶ。仕上がりを想像しながらさんざん悩んで、ようやく決定。次に靴下のサイズと丈の長さを決めて、いざチャリックスへ。
 

仕上げは職人さんの手で。

こぎ出しは、スタッフがハンドルを回して編み機を回転させてくれる。連動して自転車のペダルも回転を始めるので、そのペースを守ってペダルをこぐ。スピードを出すと機械や編み上がりに不具合が生じる場合があるので、脚力に自信があってものんびりと。編み機には、靴下の部分ごとに編み方が変わるよう、プログラムを伝えるためのチェーンが連結されていて、かかとやつま先部分にさしかかると自動的にペダルの感覚が変化する。
 

個性的な靴下完成!
 

ペダルこぎこぎ、靴下編み編み、これは楽しい! サイズや丈の長さによるが、片方につき約5~10分で編み上がった。仕上げに専門の職人さんがつま 先部分を綴じ、ドライヤーで形を整えてくれる。すてきなラベルを付けてもらって完成。糸をたっぷりと使って編み上げたローゲージの靴下は、ふっくら柔らか。自分で編んだ靴下に早くも愛着がわく 。

チャリックスに使われているのは約30年前、1990年代に工場で活躍していたという編み機。それを改造し、誰でも気軽に楽しく靴下が編めるよう、自転車を合体させた。「靴下の製造工程を実際に体験していただくことで、靴下に興味を持ってもらえたら」と広報の中川依子さん。ワークショップは早くも好評で、遠方から訪れるお客さんも多い。「広陵町の靴下は品質が高く、知名度も向上していますが、実際にものづくりの現場を知ってもらう機会は少なかったんです。S.Laboを通して、地元の活性化にもつながれば」。
 

ショップではお買い物もできる。

チャリックスのワークショップは、Webで予約。身長130cm以上から子どもも体験OK。来訪が難しい人には、漕ぎ手を指名し、スタッフに代理で編んでもらうオンラインショップも用意されている(ちなみに一番人気は、会長さんだそう)。また靴下でぬいぐるみを作るソックモンキーや、ダーニング(特集記事参照)などのワークショップも企画されている。

さて、今号(no.53)は本紙の特集も靴下! ぜひ足元から春のおしゃれを楽しんで。
text by 足立知子(編集部)
紙面掲載日:2022年4月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
関連記事