作ったら走りたくなる!? サイクリングに連れていきたい絶品お弁当 自転車弁当を作ろう 作ったら走りたくなる!? サイクリングに連れていきたい絶品お弁当
新米の季節、サイクリングのお供にぴったりなお弁当のおかずを、自転車好きの料理人に教わろう。出かける前に手作りして、お気に入りの弁当箱においしい味を詰め込んだら、おなかも心もワクワク!自転車な人に聞いた「推し弁当箱」のコラムも掲載。
出かける前に手作りして、お気に入りの弁当箱においしい味を詰め込んだら、おなかも心もワクワク!
自転車な人に聞いた「推し弁当箱」のコラムも掲載。
「トアル食堂」さんに教わる
自転車弁当
「サイクリングの途中に食べたら、おいしくて、身体にも良いおかずで作るお弁当」を目指して、4つのレシピを教えてもらった。おいしさをキープできるポイントをおさえた「自転車弁当」を作って、走りに行こう!
教えてくれた人
トアル食堂 藤原愛子さん
大阪・中津生まれ、中津育ちの料理人。食に携わる仕事を長年続ける。2010〜12年は夜のみ開く定食店を中津で営み、2018年からは「キタナガKITCHEN」で週1日、お弁当と惣菜のお店を営業。自転車好きの旦那さんの影響でカーゴバイクなどを乗り継ぎ、現在はBMXで買い出しや通勤へ。
トアル食堂でも定番のメニュー。「見た目は地味だけど、食感と風味が良くて、どの季節に作ってもおいしい。ポイントは、ゆでた野菜の水気をしっかりしぼること。そうすると時間が経っても水っぽくならないんです」。
材料
ゴボウ 2本
ニンジン 1本
ツナ缶 1缶(約70g)
すりごま 10g
しょうゆ 小さじ1
豆乳マヨネーズ
|豆乳 50cc
|リンゴ酢 大さじ1
|リンゴ酢 大さじ1
|砂糖 小さじ2
|塩 小さじ1
|油 100cc *米油、オリーブオイルなど、お好みの油で
作り方
❶ゴボウは細さ2mmのせん切りにして、サッと水にさらす(さらしすぎに注意)。ニンジンは細さ1mmのせん切りにする。
❷鍋に湯をわかし、熱湯でゴボウを2分ゆでる。ニンジンは1分ほど蒸す。いずれも冷ましてから、しぼり、よく水気をきる。
❸②を冷ましている間に豆乳マヨネーズを作る。ボウルに豆乳、リンゴ酢、砂糖、塩を入れて、よく混ぜ合わせる。油を3回ほどに分けて少しずつ入れて、ハンドブレンダーでよく混ぜれば完成。
❹ボウルに②と③、ツナ缶、すりごま、しょうゆを入れて合わせれば、できあがり。
味をしみ込ませた厚切り大根を、カツにするアイデア料理。「大根のおいしい時期にしか作らないけど、“トアル食堂らしい”と言ってもらえる人気の一品。先に煮込んで火を通しているから、揚げる時間も短くて楽ちん!」。
材料
大根 1/2本
出汁 800cc *昆布+椎茸出汁、もしくはカツオ出汁
酒 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
みりん 小さじ2
塩 小さじ2
衣
|小麦粉 適量
|塩 ひとつまみ
|パン粉 適量
作り方
❶大根は厚さ2cmほどの輪切りにする。無農薬野菜の場合は皮付きでOK。揚げる鍋が小さい場合は輪切りにしてから半月型に切る。
❷鍋に出汁、酒、しょうゆ、みりん、塩を入れて火にかけ、①を入れて煮込む。揚げる直前まで冷ましておく。
❸ボウルに小麦と水(分量外)を1対1の割合で入れて混ぜ合わせ、塩を入れて衣を作る。揚げる前に、冷ました②の表面をキッチンペーパーで軽くふき、衣を全体的につけてから、パン粉をまぶす。180℃に熱した油で揚げれば、できあがり。
ほんのり効いたレモンの酸味とスパイシーさで、冷めてもおいしい鶏肉のおかず。「肉の表面が赤いスパイスで隠れるくらい、しっかりとパプリカパウダーをかけるのがおすすめ。子ども用にはスパイス控えめに」。
材料
鶏もも肉 1枚(約300g)
塩 3g(鶏肉の重さの1%)
レモン果汁 10g
ニンニク(すりおろし) 1/2かけ分
オリーブオイル 大さじ1
コショウ、パプリカパウダー、クミンパウダー 各適量
パセリ(みじん切り) 適量
作り方
❶パセリ以外のすべての材料をボウルに入れて、鶏肉に下味をつける。
❷フライパンにオリーブオイル(分量外)を入れて中火で熱し、①の鶏肉を皮目から焼く。焼き目がついたら裏返し、フタをして蒸し焼きにし、中まで火を通す。焦げやすいので注意する。
❸焼き上がったら一口サイズに切り、パセリを散らせば、できあがり。
小麦粉で作るよりも、カラリと軽い食感に仕上がる米粉のフリット。「今回はタラの切身で作ったけれど、お好きな白身魚や肉、野菜で作ってもおいしくできる万能レシピ。衣に卵を使ってないので、ベジ派の人にも◎」。
材料
タラ(切身) お好みの量
塩、コショウ 適量
衣
|米粉 100g
|ベーキングパウダー 3g
|塩 2g
|豆乳 150g
|パセリ(みじん切り) 適量
作り方
❶タラは1口サイズに切り、塩、コショウで下味をつける。
❷ボウルに衣の材料をすべて入れて混ぜ合わせ、①を入れて全体に衣をつける。
❸②を180℃に熱した油で揚げれば、できあがり。お好みで仕上げに塩をふりかけて。
BMXに乗って買い出しへ!旬を感じてお弁当を作る
cycle編集部(以下c) おいしくできたら自転車に乗りたくなるお弁当を作りたい!というテーマで、自転車好きの料理人、「トアル食堂」の藤原愛子さんにレシピを教えてもらいにきました。よろしくお願いします! cycleの大阪編集室から徒歩3分の路地にあるシェアキッチン「キタナガKITCHEN」でお弁当と惣菜のお店を始めて、もう5年ですね。
トアル食堂 藤原さん(以下t) そうですね。実はお弁当店を始めたころ、「お弁当って難しいなぁ」って悩んでいたんです。シェアキッチンの中で全部の仕込みをしたり、メインのおかずはできたてをお出ししたりと、ひと手間をかけたメニューを考えて提供しているんですが、イートインがメインの定食屋をしていたころとはやっぱり勝手が違う。
c お弁当作りで特に心がけていることは?
t やっぱり、おかずの汁気ですね。私自身が「弁当箱の中で、おかずから出た汁気が混ざってしまったごはんを食べるのがイヤ」という人なので、汁気が多くなりすぎないように工夫します。いまは、提供するお弁当箱の内側に仕切りがあるものを採用し、おかずの仕込み方も工夫して、ようやく理想のお弁当の形に近づいてきたな、という感じ。
c 買い出しへはBMXに乗っていくそうですが、荷物はどうやって運んでいますか?
t 大容量のリュックをがんばって背負って行っています(笑)。そのうち前カゴを付けたりしたいんですけどね。移動はやっぱり、自転車が一番便利。風や光で季節を感じながら買い出しに行って、その時期の旬の食材をお弁当に取り入れるのが楽しいですよ。
トアル食堂
大阪・中津の路地裏にある日替わりのシェアキッチン「キタナガKITCHEN」で、毎週水曜の昼間にオープン。土鍋で炊いたごはんと、無農薬&減農薬の野菜やこだわりの調味料を使ったお弁当と惣菜、ドリンクにファン多し。営業は11:30〜15:30(売切で終了)、不定休あり。最新情報はSNSでチェック。
Instagram @toarushokudou
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です