華やかで、泥くさい。「女性版ツール」に注目! 「ツール·ド·フランス·ファム2023」
2023年7月23日(日)~30日(日)
www.letourfemmes.fr
「ツール・ド・フランスの女性版が33年ぶりに復活したんだって」。昨夏、SNSを中心に話題になっていた女性版ツールって、一体どんなレース? 7月下旬に始まる今年の本番前に基礎知識を知りたい!ということで、昨年のレース開催時に現地からPodcast配信を行っていた自転車ジャーナリストの小俣雄風太さんに、今年の見どころや注目選手について解説してもらった。華麗なレースを応援しよう!

「ツール・ド・フランス・ファム2022」最終日前日の山岳、沿道のファンの熱い声援にグルペット(最後尾集団)の選手たちが手を振って応えた。

スタート前に特別賞ジャージの選手たちがセルフィー。男子レースではあまり見ない微笑ましい光景。(以下、写真はすべて2022年開催時のもの)

グラベル(砂利道)が採用されるなど、レースの難易度はやはり高い。

最終表彰台。栄光の初代マイヨジョーヌに輝いたのはアネミエク・ファンフルーテン(中央)。
昨年覇者のアネミエク・ファンフルーテン(モビスター)は、41歳を迎える今年限りで引退を表明している。現世界チャンピオンである彼女が、虹色のジャージの上に黄色のマイヨ・ジョーヌを重ね着するのか、注目が集まる。
オランダ期待の若手で昨年2位の雪辱に燃えるデミ・フォレリング(SDワークス)や、底抜けに明るいキャラクターでファンを魅了するセシリーウトラップ・ルドヴィグ(FDJスエズ)らスター選手のほか、今年は與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)が日本人初出場を叶える可能性があり、注目したい。

観戦のためスペインから訪れたという女子サイクリストは、国内ジュニア選手権を走る選手たち。将来はプロになりたいと目を輝かせた。
日本でも「J Sports」で毎日生放送されるので、今年は美しいフランスの風景と、魅力的な選手たちが織りなす1週間のストーリーに浸かってみてはいかがだろう。
text & photo by 小俣雄風太(自転車ジャーナリスト)
執筆のほか実況も行う自転車ジャーナリスト。昨年は男子ツールとツール・ファムを全日程取材し、現地からPodcast「Arenberg"Daily Tour"」を連日配信。今年も取材予定。
arenberg.press
紙面掲載日:2023年4月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です