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Spring2021

no.49

発行日

2021年4月23日

太平洋沿岸に1,487km! 6県つなぐ壮大な自転車道 「太平洋岸自転車道」 www.kkr.mlit.go.jp/road/pcr

路面に矢羽根形マークを標示してサイクリストの道標に。写真は白い石灰岩と青い海のコントラストが美しい和歌山県由良町の沿岸。

2021年1月29日、「太平洋岸自転車道」がナショナルサイクルルート(以下、NCR)の候補に選ばれた。NCRとは、ソフト&ハードが一定の基準を満たすルートを、“日本を代表するサイクリングルート”として国が認める制度で、現在はしまなみ海道サイクリングロード、ビワイチ、つくば霞ヶ浦りんりんロードの3つが指定されている。そんな有名ルートと肩を並べるかもしれない「太平洋岸自転車道」ってどんな道?

ゲートウェイに指定されている「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」。ここではレンタサイクル施設も併設されている。

「千葉県銚子市から和歌山県和歌山市までを結ぶ大規模自転車道で、その全長は1,487kmもあります」と答えてくれたのは、太平洋岸自転車道NCR指定推進協議会の令和2年度事務局を務める、国土交通省中部地方整備局の松田昇さん。そんなに長いルートがあったなんて! このプロジェクトは、欧米での自転車道の発達や新規建設の動きを受け、1973年に始まったものだそう。以降、各自治体によって長年整備が行われてきたが、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の開催をきっかけに加速。NCR指定を目指して、自治体が連携してさらなる整備が進められている。「ルートを示す青い矢羽根形マークのほか、全873か所の単路部・分岐部に路面標示・案内看板、走行に危険性のあるトンネルや橋に注意喚起看板を121か所設置しました」。路面標示や案内看板にとどまらず、自転車ラックや空気入れを備えるサイクルステーションが126か所、レンタサイクルや着替えスペースを提供する拠点・ゲートウェイが17か所、サイクリストにやさしい宿泊施設が168か所など、快適に走れる環境が整えられた。

分岐点の手前に設置された案内板。キーカラーの青色とロゴを使ってデザインが統一されている。

転車道の沿線には、千葉の犬吠埼、神奈川の湘南海岸、静岡の富士山や駿河湾、愛知の伊良湖岬、三重のパールブリッジや英虞湾、和歌山の白崎海岸など、日本を代表する名所がずらり。「構想から50年という年月を経て、6県89市町村が1本のNCRでつながる日を一日も早く実現したいです。それぞれの地域には独自のサイクリングルートもあるので、太平洋岸自転車道が橋渡しの役割を担えれば」と松田さんは語る。

平洋岸自転車道のキャッチコピーは、“FAST ONLYからFAST&SLOW”。潮風を浴びて走りながら、各地に宿泊し、その地域の魅力をゆっくりと楽しむ。絶景もグルメも満喫したいし、それなら1週間以上かけて巡りたいな…なんて、自転車旅の妄想が止まらない最高のルート。NCRに決まりますように!

text by 眞田健吾(編集部)
紙面掲載日:2021年4月
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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