マディソン突撃レポート! no.55 SNAPも人生だ
大阪・ミナミのど真ん中にある複合施設「BIG STEP」で、BMXのドキュメンタリー映画の上映会がある、という情報をキャッチしたマディソン。「コレは見逃したらあかんでしょ!」と3月14日、映画 『LIFE IS SNAP』が1日限定で上映されるBIG STEPの映画館まで突っ走ってレポート!

text by マディソン(ライター)

映画『LIFE IS SNAP』は日本のBMXレーサー・中井飛馬選手が2024年パリオリンピックを目指す様子を追いかけたストーリー。日本各地の上映ツアーでは大阪のほか、東京、新潟、福岡、名古屋、湘南でも公開されたから観た人もいるかも?

タイトルの「LIFE IS SNAP」ってどういう意味?って、映画を見る前にいろいろと想像した。英語で「SNAP」という言葉にはいくつかの意味がある。最初は、「瞬間撮影」や「連続撮影」など撮影方法にまつわる意味が思い浮かんだけど、ほかに、硬いものが一瞬で真っ二つに折れる音も「SNAP」と表現される。ネタバレになるが、映画が始まってすぐ中井選手の鎖骨は「パキッ」とSNAPした。

この『LIFE IS SNAP』はMARCO監督の初メガホン作品。ストリーミング配信も予定されているので、見逃した人は公式アカウントで詳細をチェック! Instagram :@snap_project_24

110分の映像では中井選手のさまざまな顔が映し出される。辛い表情ももちろん。それでも前向きに、「失敗しても最後に成功したら、それは成功だから。挑戦を続けることが大切」という言葉から強い心が伝わるし、「人生は一瞬だから、チャレンジしてみることは大事」 と語るのも印象に残った。ケガ後のハードな復活トレーニング、BMX日本代表チームの楽しそうな共同生活、そしてパリオリンピックの出場資格を得るためのレースへ。

オリンピックのBMXレーシングに出場できるのは男性選手と女性選手あわせて、世界中からたった24人。それにBMXレースはとても短い。300~400mのコースは途中にストレート、ジャンプ、ターンがあり、観ていてエキサイティング! プロ選手だと1周30~40秒でゴール。一瞬で勝ち負けが、オリンピックに出場できるかが決まってしまう。

本作で監督を務めた廣瀬”MARCO”裕平さんと中井選手の親しい関係も良く伝わってくるシーンも多く、一般のファンが普段は見ることのできないレースの裏側や、選手同士のトーク、レース直後の感動的な表情がギュッと詰まったアツいドキュメンタリーだった。MARCO監督の次回作も楽しみ!

映画『LIFE IS SNAP』JAPAN TOURの大阪上映会にて、中井飛馬選手(左)と、MARCO監督(右)とマディソン。会場となったのはBIG STEPの映画館「kino cinema心斎橋」。

紙面掲載日:2025年4月26日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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