マディソン突撃レポート! no.54 “自由”な自転車遊びの提案
毎年5月は、アジア最大級の国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」が日本各地を駆け回る。全8ステージのうち今回マディソンが観戦したのは、5月19日に大阪で開催された堺ステージ。レースと併催のイベント「BICYCLE INN PARK」も初開催とあって、「それぞれ 楽しむポイントが違うイベントだけど、自転車ゴコロが伝わる完璧なコンビじゃない!?」と語るマディソンがレポート!
text by マディソン(ライター) photo by 杉谷紗香(cycle 編集部)

「BICYCLE INN PARK」で出会った「Ocho Camp(オーチョキャンプ)」のパックラフト。自転車で運べるほど軽くて、小さく折りたたむことができ、ふくらませたボートには自転車を積載できる仕組み。川下りにピッタリ! ocho-camp.com
TOJは、1996年にUCI公認の国際ロードレースになってから今年で26回目の開催。関西でスタートして、関東でフィニッシュする全8ステージのうち、今回観戦した第1ステージは世界遺産「仁徳天皇陵古墳」の真横にある大仙公園を周回する。
TOJがおもしろい理由は、ハイレベルな男性選手がレースのために来日するから。今年はイギリス、オーストラリア、フランス、マレーシアなどさまざまな国の選手が出場し、熱戦を繰り広げた。
また、1周2.6kmという距離の短い周回コースは、選手の早いペースを間近に感じることができる。たった3分強で1周する選手の真剣な表情が印象的!
今年の観戦で記憶に残ったのは、コーナリングで聞こえた「ヒューン」という音で、これはディスクブレーキの音。雨で、選手も自転車も道路も全部ずぶ濡れだったから大きなブレーキ音が出るのは仕方ないし、レースの過酷さがよく伝わる。観客たちは傘をさしながら、懸命に選手に大きな声援を送った。

「BICYCLE INN PARK」で展示されていた、クルマの上に張るテント! 出店は関西勢が中心で、アウトドア用品ほか自転車ゴコロに響くアイテムが多数。入口にはサイクルクロークと出張メカニックがいて、自転車での来場者にやさしい◎。

cycleは「サコッシュお絵描きワークショップ」で出展! www.bicycleinnpark.com
ランチやおやつを扱う出店も多く、遊べるコンテンツもたくさん。子どもたちが楽しめるようにと、壁に絵を描けるスペース、天然の木材でできた輪投げ、スケートボードの練習場も! イベントの大きなテーマが「多種多様な自転車遊び」だから、見たことのないグッズ展示もあった。
たとえば、クルマの屋根に設置できるテント(持っていたらきっと楽しい外遊びができる!)。この日、一番ほしくなったのが高知の「Ocho Camp」が展示していたパックラフト。軽くて折りたためて、自転車も積載できる! 考えたこともなかった自転車遊びにふれて、大満足だった。来年も5月に開催予定!また行きたいな。
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