連載

Summer2021

no.50

WEB掲載日

2021年8月19日

おとなも こどもも! Fami活 サイクリング部 no.1 ヘンソク機、使えてる?

子どもも大人も、自転車をもっと楽しむための使えるヒントを紹介する新連載。今回は、知っていると便利な「変速機」の使い方について。カチカチと操作するだけで簡単そうだけど、実は使いこなせている人って、意外と少ない。基本の操作は? どんなときに使えばいいの? そんなヘンソクビギナーのみなさんに、外装変速機の使い方を中心にご紹介。こぎ出しや坂道でラクに走れる操作を学んでみよう。

ヘルメットをかぶろう!

思いがけない転倒や事故に備えて、ヘルメットをかぶってサイクリングに行こう。子どもは大人と比べて頭部が重たく、転倒しやすい。そのため13歳以下の子どもが自転車に乗るときは、保護者が子どもにヘルメットをかぶらせる「努力義務」が道路交通法で定められている。大事なのはフィッティング。正しいかぶり方は、おでことこめかみのフィット感で確認を。「Fami活サイクリング」では、大人も率先してヘルメットをかぶっていこう!

ベルギーの老舗ブランド「LAZER」のヘルメットは、大人用から子ども向けまで幅広いラインナップ。 bike.shimano.com

STEP① ヘンソク機をカチカチしよう

変速機を操作する「シフター」はハンドル横にあるよ。

「変速機」は自転車をラクチンにする道具。ペダルを軽くしたり重くしたり、スピードを速くしたり遅くしたり、上手に使えばいろんな道をスイスイ走ることができる。後ろのホイールの真ん中からぶら下がっているパーツが「変速機」の本体。変速機を動かすためのパーツ「シフター」は、ハンドルのブレーキの近くに付いているよ。

後ろホイールの真ん中にあるギザギザが「ギア」。

ラクチンに走れる秘密がギザギザの「ギア」。後ろのホイールの真ん中にあるギアを、変速機で大きなギアに変えるとペダルが軽く、小さなギアにすると速く走れるよ。
(左)どんな変速機でも、ペダルが一番軽くなるのは「1」のギアにしたとき
(右)変速機の数字が増えるとペダルが重くなる。7段変速は「7」が一番重い

変速するタイミングや操作のコツを覚えるまでは、ゆっくりと走りながら操作に集中できる安全な場所で練習しよう。子どもが練習する場合は特に、人通りの少ない場所や、家の近くにある公園を選んで走ってね。

スギタニヘンソク機を操作するとき大事なのは「すこしずつ」と「はやめに」だよ

次男 4歳一気にたくさんカチカチしたらダメなの?

スギタニ「1→2→3」と1つずつ、力を入れずに変速するほうがいいよ

次男 4歳「はやめ」って、どんなときにカチカチするの?

スギタニ信号や坂でスピードを落としたり、止まるときは早めに「1」にしてね

STEP② 実際に走ってみよう

変速機を軽くしたり、重くしたり。実際に走りながら、どんなときに操作すればいいかを知って、使い方をマスターしよう。

海沿いのサイクリングへレッツゴー! 7段変速でチャレンジ。

大切なのは、「必ずペダルをこいでいるときに変速する」ということ。止まっているときにシフターを動かしても変速しないので、こぎ出しを軽くするためにも、止まる前に「1」の軽いギアにする習慣をつけよう。逆に重いギアにするのは「スピードが安定」したとき。スピードに乗ってきたら重いギアにすると、より速く走れる。ここからは、信号や坂などシチュエーション別に変速機の操作のコツを解説!

赤信号は「1」のギア

赤信号が見えたら「1」のギアに。走りながら、変速機をカチカチと操作しよう。停止した後、次のこぎ出しがラクに。

坂道も「1」のギア

坂が見えた時点で一番軽い「1」のギアにして、無理なく坂をのぼろう。坂の先が下りならギアを重くして速度UP。

停止も「1」のギア

休憩時や、何か発見して寄り道するとき、停止するならギアは「1」にすると覚えよう。再開後、スムーズに走れる。

ゴール!! 坂をのぼりきって見晴らしのよい場所に到着◎

スギタニヘンソク機の操作のコツ、走ってみて覚えられた?

次男 4歳止まりたいときは「1」にするんだね

スギタニそうだね。「止まるかも」って思ったときに早めに操作するといいね

次男 4歳スピードが出てきたとき、重いギアにカチカチしたら速く走れて楽しかった〜

スギタニいいタイミングで「カチカチ」できたら心地よい速さで走れるよ。また走ろう!

 
紙面掲載日:2021年7月21日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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