特集

Autumn2021

no.51

WEB掲載日

2021年12月13日

日帰りで、半日だけで。いいとこ取りのサイクリング ちょい足し! しまなみ旅〈前編〉
日帰りで、半日だけで。いいとこ取りのサイクリング 

海上を渡る橋、季節の果物が実る島。いつか、しまなみ海道を自転車で走ってみたい!と憧れつつ、全行程を走破するのはなかなかハード。そこで今回は、短時間でしまなみの魅力が満喫できるおいしいとこ取りのサイクリングコースをご提案。またいつか、自由に旅ができる日のために。

潮風を感じながら海の上を走る! 海の上の県境は人気の記念撮影スポット。
潮風を感じながら海の上を走る! 海の上の県境は人気の記念撮影スポット。
海上を渡る橋、季節の果物が実る島。いつか、しまなみ海道を自転車で走ってみたい!と憧れつつ、全行程を走破するのはなかなかハード。そこで今回は、短時間でしまなみの魅力が満喫できるおいしいとこ取りのサイクリングコースをご提案。またいつか、自由に旅ができる日のために。

もっと気軽に、ふらっと
しまなみ海道を走ってみよう!

雑誌に踊る「ビギナー向け! しまなみサイクリング」の文字。記事を読むと「初心者は宿泊しながら完走を目指そう」とある。だけど本当のサイクリング初心者は、まず走破するという前提にひるんでしまうのでは。そもそも、しまなみ海道って島がいくつもあって、それぞれの位置もわかりづらいし、高低差も激しいと聞く。それに尾道方面まで旅に出たら、千光寺や美術館がある山側も散策したいし、商店街でおいしいものも食べたい!

そこで今回は、通常の観光旅に「ちょい足し」感覚で、気軽にしまなみ海道が楽しめる、2つのサイクリングプランをご提案したい。クルマで出かけ、自転車で海上の橋を走る。尾道駅から自転車と一緒に船で海を渡る。そんな普段の旅とひと味違った、自転車だからこそできる特別な体験を味わってほしい。 どちらのプランも走行距離は約16〜19km。ちなみにママチャリの平均速度は約15km/hだから、休憩したり温泉に入ったりしながら、3〜4時間程度で完走できるコースを想定している。もちろんスタート地点にはレンタサイクルがあり、電動アシストタイプも用意されている。旅程の半日だけ。日帰りで。そんな気ままな「ちょい足し」旅をどうぞ。

サイクリストの聖地
「瀬戸内しまなみ海道」とは

本州・広島県尾道市と、四国・愛媛県今治市を結ぶ全長約60km(サイクリングロードは約70km)のルート。その間には6つの大きな島があり、それぞれが形の異なる橋で結ばれていることから「橋の美術館」とも呼ばれる。海峡を横断して渡れる国内唯一のサイクリングコースであり、2015年には米国のCNNに「世界で最もすばらしい7大サイクリングルート」の一つに選ばれた。橋梁区間を除く一般道には、迷わないよう、サイクリングの推奨ルートを示すブルーラインが引かれている。(足)

ちょい足しプラン①橋を渡る


大橋を渡って柑橘が実る島へ
ビーチに銭湯のよくばりコース

ドライブ旅の方におすすめしたいのが、こちらのプラン。愛媛県・大三島の多々羅しまなみ公園にクルマを停めてサイクリングスタート! 自転車は公園内でもレンタルできる。海の上に掛かる多々羅大橋を渡り、瀬戸田レモンの産地、広島県・生口島へ。美しいビーチや昔ながらの商店街を巡り、銭湯で汗を流したら、再び橋を渡って帰ろう。橋から眺める瀬戸内の島々は、まさに絶景! なお、橋の両端は緩やかな坂道なので、脚力に自信がない人は電動アシストタイプでGO♪
紙面掲載日:2021年10月22日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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