オスギのしまなみ自転車暮らし no.02 レモンの花を探して 自転車熱が高じて2020年末、しまなみ海道へ移住した編集長スギタニが、自転車で楽しむしまなみ海道暮らしの魅力をつづる連載。第2回は、ロングテールバイクに乗って子どもと島を探索した話。噂の「花」も見れたかな?

text & photo by 杉谷紗香(編集部)

瀬戸内海が見渡せる高台でレモンの花を探してミニハイキング。子どもたちは虫網をもって疾走!

「毎年5月25日頃になると、しまなみ海道沿いでは、柑橘の花が一斉に咲き始めるんですよ」。前号で取材した尾道市長の平谷さんがそう教えてくださってから、今年の目標の一つは「島のレモンの花を見に行くこと」になった。
 

向島の東側、干汐海水浴場周辺はのどかな景色。海遊びセットをたっぷり載せたロングテールバイクで遊びに行くのが週末の定番になった。

香りの爆弾のようなレモンの果実だけど、花はどんな香りなんだろう?
5月のある日、島に住むOさん親子がおすすめの場所へ案内してくれることになった。島の東側のビーチで待ち合わせ、麓まで行って自転車を停めたら高台の農道までちょっとしたハイキング。
きつい坂を登りきると一気に視界がひらけ、農園の向こうに瀬戸内海! という絶景があらわれた。そしてすぐ、少し苦味を含んだフレッシュな香りに包まれて、これか!と感動していると「柑橘の花はだいたい白だけど、ピンク色の蕾がレモンで、白色の蕾がみかんだよ」とOさんの息子さんが教えてくれた。

筆者の住む向島は花と緑の名所が多い。昆虫採集も満喫中! 写真は朝6時、クワガタ探しにぴったりの高見山遊歩道にて。

花が咲く時期のスペシャルなライド&ハイクは毎年の楽しみになりそう。 瀬戸田レモンで有名な生口島を走ったら!?と香りを満喫するライドの妄想もふくらんだ。
 

島の柑橘畑にて。蕾が“ピンク色”なので、これはレモンの花。

紙面掲載日:2021年7月21日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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