漁師と一緒に走り、学ぶ!神戸・漁村サイクリング 「EAT LOCAL KOBEサイクリングツアー漁村編」 10月8日(土)at 神戸市内
eatlocalkobe.org


左から順に案内役の漁師・尻池さん、SPARK冨田さん、参加者の皆さん。尻池さんは神戸で船びき漁を営む漁師チーム「KOBE PAIRTRAWLINGS」の一員で、愛車はTern製のEバイク「Vektron」。
「ここのすぐ南にある和田岬から須磨浦にかけての一帯が神戸の漁師の漁場です。六甲山から降りてくるミネラルを含んだ地下水が西向きの潮の流れをつくり、瀬戸内海から来る東向きの潮の流れとちょうど良くぶつかり、栄養いっぱいの海になって魚がたくさん生息しているんです」と尻池さん。そんな豊かな神戸の漁場で約200人もの漁師が日々活動していると聞き、漁の規模にも驚く。

垂水漁港「水産会館」でゴール!ツアー参加者は7名で、地元神戸の方が多数。「神戸の海が豊かだと初めて知った」「漁師が抱える悩みを知ることができた」という声も。
また、途中の須磨海岸ではEAT LOCAL KOBEが主催する「FARMERS MARKET」に立ち寄り、海苔やちりめんじゃこなど神戸産の自慢の海産物が食卓に届く様子も見学できた。
しらす漁・いかなご漁の傍ら、海の生態系を再生する活動も行なう尻池さんは、「海の生態系を早く改善しないと、いずれは神戸で漁ができなくなってしまう」と切実に語りかけていたのが印象深い。潮風を感じながら、海と漁業の未来に思いをはせる、約20kmの“巡って考えるサイクリング”だった。
紙面掲載日:2022年10月21日
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