湯煎だけで本格料理が完成! 長野発・真空パックの保存食 信州伊那谷真空ごはん www.senninzuka.site

湯煎で調理完了という手軽さと、おいしさを両立した「信州伊那谷真空ごはん」。調理済み料理を真空パック&冷凍しているので、「CLAMPさんからはバイクパッキングのライドで疲れていても、短時間でおいしい料理が食べられるのが良いと好評でした」。

今号の特集「自転車弁当を作ろう」に関連して、食いしん坊サイクリスト向けのナイスな保存食をレポート。それが、「信州伊那谷真空ごはん」!今年の夏に滞在した長野県飯島町のキャンプ場「千人塚公園キャンプ場」で出会った保存食で、自然解凍して、鍋で湯煎するだけでOK。キャンプ場の売店の冷凍庫にはカレーやパスタオイル、煮込み料理などがずらりと並び、メニューの字面だけでお腹が鳴る本格派。しかも、伊那市の自転車店「CLAMP」とのコラボ商品だそう。キャンプはもちろん、ピクニックライドにも良さそうだと、試しに買ってみたら絶品だった。
 

南信州の伊那谷はアルプスに挟まれ、新鮮な野菜が豊富。素材のおいしさを活かしたメニューはカレー、パスタオイル、ごはん系、野菜系、甘味など季節ごとに異なり、1食あたり500~800円ほど。千人塚公園センターハウスとCLAMP、FLATT.オンラインショップで販売中。

メニューの開発を手がけるのは、故郷の飯島町で「創作バルFLATT.」を営み、2019年から千人塚公園の公園管理にも携わる宮下さんご夫妻。「時間をかけずに、“伊那谷のおいしい”が詰まった料理を食べられる、キャンプ場の新名物」をテーマに、2019年秋から企画がスタートした。

「私たちのお店にCLAMPの店長夫妻が食事しに来てくださったとき、キャンプ場の新名物になるものを相談したら、“アウトドアやサイクリングでもFLATT.のごはんを食べたい”との意見をいただいて。それならできそう!と栄養素を損なわない調理法で伊那谷の旬の食材を使ったメニューを開発するに至りました」と宮下さん。コロナ禍で保存のきく真空パック食品が受け入れてもらいやすくなった追い風もあり、2021年春、長期保存が可能な冷凍保存食が完成した。

自然解凍した自慢のスパイスカレー。「どのメニューもアウトドア仕様で、しっかりめの味付けにしているのもこだわり」と宮下さん。

ライド中は保冷剤代わりになり、現地に着く頃には自然解凍もバッチリ。調理方法は湯煎のみで、持参する食材も道具も最低限と良いことづくし。「伊那谷に来て、この場所の空気と一緒に食べてもらえるのが理想」と語る宮下さん。長野でのキャンプライドの“おいしい”目的が、また一つ増えた。
text by 杉谷紗香(cycle編集部)
紙面掲載日:2022年10月21日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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