連載

Summer2023

no.58

WEB掲載日

2023年9月13日

サイクルスタイル no.58 全力を出し尽くす! ピスト青年が駆け抜けるアツい青春の一ページ 「嶋崎草平さん(sfiDARE CRIT JAPAN) 」 instagram: @sohei_bikes_nagoya

「sfiDARE CRIT」って何?

「固定ギアのピストバイクで周回コースを走って順位を競うクリテリウムレース。勝つためにはスピードだけじゃなく、駆け引きも重要な要素。スピード感も魅力!」

愛車は?

「AFFINITY CYCLESのKissena。もうすぐチームからの機材提供でENGINE11のピストバイクに変わります。ゴリゴリのレースバイクでの走りが楽しみ!」

将来の夢は?

「競輪選手になること。チームオーナー・児玉利文さんが現役競輪選手なのも影響しています。もっと自転車に乗ってトレーニングして、夢を実現させたいです」

6月に開催された「NagoyaLOCO」の会場で、ピストバイクに乗って爽やかな笑顔を見せる青年をキャッチ! 彼は、嶋崎草平くん。中学3年にしてsfiDARE CRITのオフィシャルチーム「sfiDARE CRIT JAPAN」の一員として活躍する。レースでの最高順位は9位と、ベストテンに入る実力をもつ期待の星だ。
「ピストバイクに乗り始めたのは父親の影響」と語る草平くん。実は、彼の父は名古屋のメッセンジャー会社、DAISY MESSENGERの代表・嶋崎イズルさん。「ピストバイクでデリバリーするお父さんの姿を見て、カッコいいなと思って。お父さん以外のピスト乗りも身近にたくさんいたし、ピストバイクはあこがれでした」と言い、小学5年生からピストバイクに乗り始めたというから驚き!

「sfiDARE CRIT JAPAN」のチームジャージを身にまとい、練習にはげむ。レースでは「がんばれ、ソーヘイ!」と熱い声援を。 photo by kanegon

そんなピスト青年がsfiDARE CRITと出会ったのは、小学6年生の頃。「初めてレース観戦した時、自分の知っているピストバイクとはまったく違うスピードと迫力にふれて、カッケー!って衝撃で。僕も一緒に走りたいと思いました」。

そこからsfiDARE CRITの主催する講習会に参加し、本レースへも挑戦。懸命に走る姿が、sfiDARE CRIT主宰の児玉利文さんの目に留まり、2022年7月、オフィシャルチームへのスカウトに至った。

sfiDARE CRITの参加者はほぼ大人で、たまに高校生もいるが、最年少ゆえに戦いは厳しい。「吐きそうになるくらいキツイけど、倒れるまで全力を出し切れるのが楽しい! あと、普段は集中力がないんですが、レース中はすっごく集中できます(笑)。走りも駆け引きもまだまだ未熟だけど、表彰台を目指してがんばります」と、レースにかける情熱は本物。控えめな言葉の裏に闘志をみなぎらせる。

今年9月の「CMWC 2023 Yokohama」では、sfiDARE CRITのレース「YOKOHAMACRIT 2023」が開催される。ただし、このレースに出場するには、8月12日(土)に京都で行われる「KYOTO NIGHT CRIT 2023」での上位入賞が条件となる。「京都では絶対に勝って、横浜のレースに出場します!」と力強く宣言してくれた。ピストバイクとともに全力で走り続ける青春、まぶしいっ!
text by 眞田健吾(cycle編集部)
紙面掲載日:2023年7月28日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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