特集

Autumn2024

no.63

WEB掲載日

2025年2月20日

特集 キョウト・ジテンシャ・トリップ [コラム] 基本の縦移動&横移動 京のラクチン道 6選
キョウト・ジテンシャトリップ

“自転車観光”をもっと身近に!と企画した今回の京都特集は東京在住のイラストレーター・EBIさんとめぐる1DAYライドへ。京都市内は道が平坦で、街がコンパクトなので自転車観光向け。だけど、地図アプリでは「走って気持ち良い道」がわからない!?古都で自転車旅を楽しむヒントを探りながら走ってみた。

京都の街は迷いにくいと言われるが、その理由の一つは、「すべての道に名前が付いているから」。主要な道はもちろん、地元民しか通らない細い道にも名前が付いていることが多く、もし迷っても人に聞くか、通りの名前を記した「標識板」を探せばすぐ解決する。

ただし、すべての通り名を覚えるのは京都人でも至難の業!(まるたけえびすに〜♪と、通り名を覚えるためのわらべ歌もある)そこで今回は、京都で自転車旅を楽しむ時に「基準」となる縦移動・横移動の道をそれぞれ3つずつご紹介。

基準の道をまっすぐ走っても良いし、基準の道から1〜2本外れた裏道を選べば交通量が少なくて快適というメリットも。慣れてくると、地図を見なくても街をスイスイ走れる。Let’s try!

[ 縦移動の道 Best3 ]

大宮通(おおみやどおり)
上賀茂神社近くの御園橋通から、南区の久世橋通までを縦貫する約10kmの細い道。北側には市内で一番長い「新大宮商店街」があり、地元民でにぎわう。町家が立ち並ぶ西陣散策も楽しい。

川端通(かわばたどおり)
高野川と鴨川の東側を通る約7kmの道。北端は左京区の叡電宝ヶ池駅で、南端はJR京都駅近くの塩小路通。並走する河川敷の道も快適で、河川敷へは橋周辺にあるスロープでアクセスを。

堀川通(ほりかわどおり)
大宮通の東側に位置する約8kmの幹線道路。車線数が多いため自転車も車道を走りやすく、急いで移動したいときに使える。幅の広い歩道や脇道の東堀川通へのエスケープも可能。

[ 横移動の道 Best3 ]

鞍馬口通(くらまぐちどおり)
下鴨神社の西門から、金閣寺門前まで約4kmをつなぐ東西の細い道。市内北側をスムーズに移動したい時に便利。界わいには昔ながらの商店が多数点在、カフェや銭湯への寄り道もできる。

丸太町通(まるたまちどおり)
東山から嵯峨まで約8.5kmを横断する4車線の道。交通量は多めだが、平安神宮、京都御所、二条城、嵐山渡月橋と、沿道に主要なランドマークが多数あり、“目印の道”としてGood。

松原通(まつばらどおり)
五条通の北側を東西に通る約5kmの細い道。四条通を避けて横移動したい時に最適で、東端は清水寺の門前から始まり、西端は西京極総合運動公園付近。沿道には下町の風情が残るエリアも。

Memo

text & photo by 杉谷紗香(cycle編集部)
紙面掲載日:2024年10月31日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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