cycleおすすめ EVENT 特別展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」

まるで自転車のように歯車が噛み合って、不思議な世界がうまれているこの作品は、ベルギーを代表するアーティストの一人、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934−2005)によるもの。現在、名古屋市美術館で日本国内では30年ぶりとなる展覧会が開催されている。

《無題》1981年 フォロン財団蔵 ⒸFondation Folon,ADAGP/Paris,2024-2025

フォロンは1934年生まれ。アメリカの『ザ・ニューヨーカー』『タイム』など、有名雑誌の表紙に挿絵が掲載されたことをきっかけに、多彩な才能を発揮し、世界中へ羽ばたいていった。

柔らかな色彩でえがき出される詩情豊かな世界。しかし、美しい景色に惹かれてよく見てみると、環境破壊や人権など、現実に残る問題を目の当たりにすることに――。

自らを「AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES(空想旅行エージェンシー)」と名乗っていたフォロン。時にやさしく、そして厳しく、この世界と向き合うためのメッセージを残し続けてきた。

本展では、ドローイング・水彩画・ポスター・彫刻・写真・オブジェ・アニメーションなど約230点の作品を一挙に紹介。彼が作品にうつした謎やメッセージを探しに、空想の旅に出かけてみては?

特別展 空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン


開催中〜2025年3月23日(日) at 名古屋市美術館(愛知)

art-museum.city.nagoya.jp

WEB記事掲載日:2025年2月20日
※記事の内容はWEB掲載時点の情報です
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