バーチャル映画館でBikes Rock! 「Bicycle Film Festival(BFF)」

text by マディソン(ライター)

「Bicycle Film Festival」は2001年、ニューヨークで誕生。自転車ファンをつなぐ映画祭として世界100都市以上で実施。2008年のcycle創刊準備号でもBFF京都を取材している。

7年ぶりに自転車映画祭「Bicycle Film Festival(BFF)」が東京に戻ってきたのは、今年聞いた中でも最高にうれしいニュースだった。今年のBFF東京は9月8日~10月10日の約1か月間にわたって開催され、完全にオンライン配信がメイン。
 
この開催がきっかけで、ニューヨークにいる創設者のブレント・バーバーさん(写真)と久しぶりに話す機会を得ることもでき、BFFという大きなファミリー・リユニオンに参加しているような温かい気持ちになった。このときのオンライン・インタビューは、BFF東京バーチャルの公式サイト( plusplus.ooo/ja-jp/contents/bff-2022-tokyo-virtual )で公開されている。
コロナ禍においては、もちろんBFFだって良い影響も、悪い影響も受けた。2020年6月には、BFFの20周年パーティ、そして2万人が集うBFFニューヨークが開催されるはずだった。なんと!悪いタイミングでコロナ禍が始まり、中止に。そこからBFFもほかのイベントと同様に、オンラインでのバーチャル開催の理想形を探っていくこととなった。現地の上映会場に集まることはできなくても、バーチャル開催だからこそ場所の制約がなくなり、開催地をこれまで以上に増やすことができた。BFFは100都市以上で実施され、各地で好評を得た。

さらに今年に入ってからは、場所によっては現地開催も再開し、バーチャル開催との二本柱で運営している。でも、ブレントさんはこう語った。「やっぱり東京の街に戻りたい。東京のチームは毎回全力を尽くしてくれたから、またみんなに会いたいね。本当に最高なチームなんだ!感謝しているよ」。その言葉に私も、完全に同意する。今年のBFF東京レビューは「マディソン突撃レポート! no.48 BFFで小さな世界旅行へ」に続く!
 
紙面掲載日:2022年10月21日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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