マディソン突撃レポート! no.48 BFFで小さな世界旅行へ 今回は自転車映画祭「Bicycle Film Festival」スペシャル。表紙コラム「バーチャル映画館でBikes Rock!」に続いて、マディソンが今年のBFF東京についてレポート。BFFファンの彼女が語る、バーチャル開催ならではの楽しみ方とは?おウチ映画館の幕が、いま上がる!
text by マディソン(ライター)
今年のプログラムはよく言えば、社会科の授業に自転車マニアの視点を加えた内容。オープニングの作品で目にしたのは、「あれっ、大阪城や~ん!?」。上映時間はトータル110分のはずなのに、気づいたら半日近くも、10歳の息子と二人で映画の話をしていた。いままで見たこともない物事がプログラム作品にたくさん出てきて、息子は興味津々!
ナイジェリアが舞台の『LAGOS BMX CREW』では、学校の教科書でしか見たことがなかった街並みが映された。大都会ラゴスのマココ地区にある水上家屋で暮らすライダーSKingが「BMXが僕の人生をどんなに変えたか」と語る姿が印象的だ。ラゴスのストリートシーンはにぎやかで、水上の舞台でトリックを決めるSKingがとにかくカッコ良い。
オンラインでのバーチャル開催も、良いものだと改めて感じた今回のBFF東京。期間中ならいつでもどこからでも見ることのできるメリットは大きい。プログラムを一気見しなくても、途中で自転車に乗りに行っても楽しい。お気に入り作品が見つかったら、期間内に何度でも繰り返し観たって良い。
世界のいまを捉えた自転車のストーリーを映像美とともに味わうことができて、プログラムを見終えた後は、言葉であらわし尽くせないほど、私の“自転車の心”が満たされた。半日で、小さな世界旅行ができた気持ち。ブレントさんと同じように、私もBFF東京チームに最上の感謝を伝えたい。軽く言わせてもらうけれど、本当に、来年の開催を、いまから楽しみにしてる!
紙面掲載日:2022年10月21日
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