連載

Autumn2022

no.55

WEB掲載日

2023年2月13日

LISTEN UP & LISTEN GOOD no.14 見てヨシ、引いてヨシ! サイクルのオタク担当、さなけんが自転車への偏愛を語るだけの連載「LULG」。復活第二弾となる今回のテーマはブレーキレバー! そう、ハンドルに付いてるアレ。目立たないけどグッとくるパーツなのです。

さぁ、始まりました!一部のマニアックなみなさん、「LULG」の時間ですよ! 今回のテーマはブレーキレバー。かなり地味っ子だと思うんですが、良い味出してるステキな逸材がいるんですよ。
 

図①

最初に語りたいのが、テンションが上がるあこがれの存在、米国・カリフォルニアのコンポーネンツブランドPAULの「LOVE LEVER」(図①)。まずは、何も言いません。じっくりとご鑑賞ください...。どうです、感じました? このレバーが放つ存在感を! クセのないシンプルなデザインながら、ドバドバとあふれ出る美的センス。もはやこの趣きは「わび・さび」の世界です。

しかも、アルミ削り出しで作られていて高精度。ブレーキタッチも良好で、耐久性も高い。さらに、所有欲まで満たしてくれて、言うことなし! 名品と呼んで間違いなしのレバーなのです。

図②

お次は、日本が誇るジャパニーズブランド、ダイアコンペの「DC139」(図②)。ちょっと変わった形をしてるコイツは、ドロップハンドルやブルホーンハンドルの手前の部分、まっすぐなところに取り付けるレバーで、通称「ギドネットレバー」。推しポイントは、言わずもがなの優美な佇まい! 根元の部分は断面が長方形だけど、途中で曲がりながら、先端に向かって正方形に変化。それによって、複雑なカーブが生まれ、美しい光沢が生み出されております。先端に付いている球体のアクセントもお上品。

まるで貴婦人のような姿は、社交界にいてもおかしくないレベル。ランドナーなどのクラシックな自転車に付いていることが多いレバーなので、レトロな世界観がハマります。

嗚呼、ブレーキレバーって良いよなぁ...。あっ、みなさん、安心してください。私、自転車愛のブレーキはとうに壊れてますが、愛車のブレーキはちゃんと効きますので!
talk & illustration by 眞田健吾(編集部)

紙面掲載日:2022年10月21日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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