サイクルスタイル no.56 朝活はヒルクライム&写真。 ストイックでアートなデザイナー的自転車生活 「佐藤浩二さん(グラフィックデザイナー)」 www.instagram.com/cosy_cycling

お仕事は?

「グラフィックデザイナーをしています。企業や店舗、商品などのロゴ制作を専門にしているので、ちょっと特殊かも?代表作はソフマップやオリコンなど」

愛車は?

「ブリヂストンのクロスバイク『CHeRO』。息子の自転車を買いに行った時に、ダブルレバー仕様の細身でクラシックなスタイルに一目惚れ!かれこれ10年近く乗っています」

愛車のお気に入りポイントは?

「唯一自分でカスタムしたパーツでもあるブルホーンハンドル。ゆったりと肩が下がったNITTO製のハンドルのフォルムが気に入っています」

今回登場いただいたのは、有名企業のロゴを多数手がける実力派デザイナーで、サイクリストでもある佐藤浩二さん。

愛車はシックなマットブラウンがおしゃれなクロスバイク。「駅までの移動用だったんですが、それだけじゃもったいない。早起きして緑が多い公園を走ってみたら、朝日に照らされた新緑がキレイで!少し走れば美しい景色に会えて、リフレッシュもできる。自転車ってすばらしいなと」。朝に走れば清々しい気持ちで仕事に取りかかれ、パフォーマンスも上がるそう。質の高い仕事の秘訣は自転車にアリ。

愛用のカメラはFUJIFILMのX-T3。レンズはコシナのNOKTONclassic。「古いレンズみたいな写りが気に入っています」。自転車写真はInstagram(@cosy_cycling)で公開中。

いつも走っているコースは?と伺うと、「自宅から近い岸和田の牛滝山や和泉の槇尾山をタイム計測しながら登っています」と意外な答え。コロナ禍で2年近くブランクがあったものの昨春に再開し、6年前に記録した自己ベストを夏に更新したとか。

「車体が重いので大変ですが(笑)、ようやく越えられました!50歳になった自分が40代の記録を塗り替えたのがうれしいです」。目標は、いつもの山より勾配がキツイという鍋谷峠や葛城山を毎日のローテーションに組み込むこと。登ることが“当たり前の日常”になるレベルを目指しているそうだ。すごい。

ストイックに自転車を楽しむ佐藤さんだが、サイクリングの相棒はカメラなのだとか。「自転車のある風景を撮っています。工夫しながら撮るのが楽しいですね」。山の風景と愛車が切り取られた写真は、どれも美しいものばかり。さすがデザイナー!

「夏に、念願のロードバイクを注文しました!滋賀のビルダー、Macchi Cyclesのオーダーメイドのクロモリフレーム。軽量で、登坂しやすいものをと、長年の想いを詰め込みました。フレーム塗装は自分でデザインしているんですが難航中。人のものはデザインできるけど、自分のものをデザインするのがこんなに難しいとは(笑)。だけど、色だけは決めてあるんです。もう一台の“愛車”、ミニクーパーと同じアイスブルー」。完成は今春。新緑の山中を、淡いブルーのロードバイクで駆け上がる姿が、早くも目に浮かぶ。
text by 眞田健吾(編集部)
紙面掲載日:2023年1月20日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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