サイクルスタイル no.59 しまなみ海道から世界へ! 兄弟で戦うBMXライダーとアロマのチカラで支える母 「魚谷健仁さん、日々仁さん、芳佳さん」 Instagram: @kahou.sportsaroma

「BMX」のレースって?

「300~400mのオフロードコースで、最大8人の選手が一斉にスタートして速さを競い合うレースです。僕たちがエントリーするチャレンジレベルは、5歳から年齢別に数カテゴリ設定されています」(健仁さん)

練習場所はどんなところ?

「岡山県笠岡市にある、かさおか太陽の広場BMX自転車競技場です。クラブチームも指導する先生もない環境ですが、世界レベルの仲間と切磋琢磨中!」(芳佳さん)

スポーツアロママッサージって?

「アロマセラピーの効果をスポーツ分野に取り入れたケア。メンタル面や早期疲労回復、ケガの予防が目的」(芳佳さん)

今回ご登場いただいたのは、しまなみ海道は尾道・向島を拠点にBMXレースに打ち込む魚谷兄弟と、スポーツアロママッサージで競技をサポートする母、芳佳さん。

中学2年の長男・健仁さんは、今年7月の「全日本競技選手権BMXレース部門」の13–14歳部門で初優勝し、来年アメリカで行われる国際大会「2024 UCI BMX WorldChallenge」の出場権を獲得! 小学4年の三男・日々仁さんも全日本選手権で入賞経験があるツワモノだ。

将来有望な二人のホームコースは岡山県笠岡市にあるBMX競技場。「週1~2回、片道1時間ほどかけて通っています。もっと近くに練習場所があったら...と思いつつ、12年ほど通っていますね」と芳佳さん。練習の様子を見せてもらった。フルフェイスのヘルメットを装着して、高台から勢い良くスタートしたら、ジャンプ台やコーナーをすばやくクリア。時にはダイナミックなジャンプ技も!

練習中に大きなジャンプをメイク!ホームコースの「かさおか太陽の広場BMXコース」で走り込む魚谷健仁さん。

競技のおもしろさって?健仁さんは、「できなかったことができるようになるのが楽しい。もっと大きなジャンプができるようになりたい」、日々仁さんは、「技を決めるのが楽しい。レース本番はもっと楽しい!」と語る笑顔がキラッキラ。健仁さんは7歳から、日々仁さんは5歳から選手登録し、全国で開催されるシリーズ戦に参加してきて、健仁さんはついに日本代表として世界の舞台へ!

兄弟のレース参戦を支える家族の存在もかなり大きく、「4~11月に全8戦のシリーズ戦が日本各地で開催されるので、遠征時は5人家族みんなで団結。今年のシリーズ戦でも千葉、新潟、埼玉と遠征しましたが、大変さの一方で大興奮のレースを間近で観られるうれしさがあります。レース前後はスポーツアロママッサージでケアして、フィジカルとメンタルどちらも整えて支えます」(芳佳さん)。

選手としての分かれ道は17歳だそうで、「現在参加するチャレンジクラスと、オリンピック出場を狙えるチャンピオンシップクラスに分かれるのが17歳。彼らがどんな決断をするかわからないけれど、どんな時も全力でサポートしたいです」と語る母、強し。
text & photo by 杉谷紗香(cycle編集部)
紙面掲載日:2023年10月27日
※記事の内容は紙面掲載時点の情報です
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